二〇二二年のNPT運用検討会議でございますが、御指摘のように、いわゆる核の傘国、これに対する批判が幾つかの国から行われたわけです。これは、欧州で行われております核共有や米国の拡大抑止に対する批判でございました。
そもそも、拡大抑止を含む我が国の安全保障政策、これは、侵略を抑止し、自国の安全を確保するとともに、地域の平和と安定を維持するためのものであって、NPT上の義務に完全に整合的であると日本政府は考えております。
そして、我が国の安全保障政策においては、国家安全保障戦略を含む三文書等の公表を始めとしまして、様々な機会を捉えて、透明性を持って各国にしっかりと説明をしてきている次第であります。
その上で、政府は、NPT体制の下で、核兵器国及び非核兵器国双方を巻き込む形で核兵器のない世界の実現に向けた数々の取組を行ってきた次第です。
例えば、具体的に申しますと、これまで三十二年間にわたって国連総会に提出してきております核兵器廃絶決議、核兵器国と非核兵器国双方が参加する地域横断的なグループである核兵器用核分裂性物質生産禁止条約、FMCTフレンズ、核兵器のない世界に向けた国際賢人会議、こういった様々な取組を行ってきた次第です。加えて、これらの取組の基盤として、国際社会における被爆の実相の理解促進のための取組も進めてきております。
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吉田宣弘(中道)
厳しさも御答弁いただきましたけれども、前回の、二〇二二年の八月のこのNPT、核兵器不拡散条約再検討会議における最終成果文書の取りまとめが、これがかないませんでした。このかなわなかったことについて外務省はどのように認識しているかについてお聞かせください。
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30中中村仁威外務省総合外交政策局軍縮不拡散・科学部長
二〇二二年の八月に行われましたNPTの運用検討会議、これは、先ほど来委員もおっしゃられましたとおり、ロシアによるウクライナ侵略の開始が始まって約半年後に行われたわけであります。会議においては、この侵略をめぐって各国からロシアに対する強い批判が行われて、ロシアからは自らの言動を正当化する発言が繰り返されるなど、厳しい対立構造が存在いたしました。
そのような中、議長や締約国の間でコンセンサス形成のための懸命な外交努力が払われ、会議中盤には成果文書案についておおむね各国の間で見解が一致しつつありました。しかしながら、最終日、ロシアはウクライナをめぐる立場の乖…
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吉田宣弘(中道)
非常に残念なことでございます。
ロシアの言い分については私もコメントを避けたいと思っておりますが、二〇二二年の八月のNPT、核兵器不拡散条約再検討会議において、過去に例が見られなかった事象として、同盟国の差しかける核の傘を自衛の手段とする日本やNATO諸国など、いわゆる傘国と言われる諸国に対する容赦ない批判が展開されたということが挙げられます。
例えば、会議では、安全保障戦略における核兵器の役割を低減する責任は核保有国だけにあるわけではない、核の傘の下にある国は、抑止という自分たちにとっての利益を唱道し続けることで状況を悪化させ、現在進行中の核保有を…
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- (上の発言)
32中中村仁威外務省総合外交政策局軍縮不拡散・科学部長
二〇二二年のNPT運用検討会議でございますが、御指摘のように、いわゆる核の傘国、これに対する批判が幾つかの国から行われたわけです。これは、欧州で行われております核共有や米国の拡大抑止に対する批判でございました。
そもそも、拡大抑止を含む我が国の安全保障政策、これは、侵略を抑止し、自国の安全を確保するとともに、地域の平和と安定を維持するためのものであって、NPT上の義務に完全に整合的であると日本政府は考えております。
そして、我が国の安全保障政策においては、国家安全保障戦略を含む三文書等の公表を始めとしまして、様々な機会を捉えて、透明性を持って各国にしっかりと説明をしてきている次第であります。
その上で、政府は、NPT体制の下で、核兵器国及び非核兵器国双方を巻き込む形で核兵器のない世界の実現に向けた数々の取組を行ってきた次第です。
例えば、具体的に申しますと、これまで三十二年間にわたって国連総会に提出してきております核兵器廃絶決議、核兵器国と非核兵器国双方が参加する地域横断的なグループである核兵器用核分裂性物質生産禁止条約、FMCTフレンズ、核兵器のない世界に向けた国際賢人会議、こういった様々な取組を行ってきた次第です。加えて、これらの取組の基盤として、国際社会における被爆の実相の理解促進のための取組も進めてきております。
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吉田宣弘(中道)
外務省のお取組には敬意を表したく存じます。ただ、残念ですが、今年行われたNPT、核兵器不拡散条約の再検討会議でも最終成果文書の取りまとめがかないませんでした。
その上で、政府はこの検討会議においてどのような主張を展開したのかについて答弁をいただければと思います。
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34中中村仁威外務省総合外交政策局軍縮不拡散・科学部長
今回のNPT運用検討会議、この会議の冒頭では国光外務副大臣が、そして、会議の最終週には英利外務大臣政務官を日本政府として派遣をいたしまして、また、現地におります日本政府代表団、これは、現地において全日程を通じてコンセンサス形成に向けた外交努力を全力で払った次第であります。
国光外務副大臣は、会議冒頭の一般討論演説におきまして、核兵器のない世界に向けた志の原点が被爆者の願いであるということに触れた高市総理のメッセージを代読をした上で、各国に対し、NPTへのコミットメントを再確認をし、透明性に関する議論を深めることを要請し、また、核兵器国に対し、核軍縮・軍…
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吉田宣弘(中道)
外務省の御努力、また、国光副大臣それから英利政務官の御活躍にも本当に敬意を表したいと思います。
ただ、前回検討会議、二〇二二年の検討会議よりも今回の検討会議では最終合意文書の取りまとめに向けた障害が増えているというふうに認識をしています。言うまでもなく、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃がその背景にあると思います。
そこで、次回の再検討会議までに、これら障害を各国でしっかり管理しながら、また、その管理の下、緊張の緩和に努めながら、改めてNPTの意義に世界各国を立ち返らせる努力、行動、これが求められていると思います。この行動と努力は、世界はこの日…
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