まだ決まっていないということで伺ったんですけれども、私が懸念しているところは、やっぱりどちらかというと私は純債務でやっていただきたいなという、それは財政出動の幅が広がるからというふうに認識しています。
先ほど維新さんがおっしゃった心配事項でいいますと、やはり名目GDPを分母に使いますと、インフレで見かけ上改善してしまうということになってしまうので、その指標を使うということはむしろ無責任な、維新さんと逆の懸念だと思うんですけれども、無責任な緊縮財政を正当化する口実になりかねないのではないかというふうに考えます。なぜならば、別に政府として努力しなくても、特に財政出動を増やさなくても、今のインフレの局面だとどんどん数値的には改善してしまいますので、そういった意味での責任ある積極財政という内閣の方針と整合性が取れなくなってくるのではないかということを心配しています。
そして、関連して、デフレ期についての運用について伺いたいんです。
デフレ期は名目GDPは縮小します。そうすると、同じ債務残高でも対GDP比は悪化してしまいます。指標としては、公債発行を抑制せよというシグナルになってしまいます。しかし、本来は、景気が悪化して民間需要が落ち込んでいる局面こそ、政府が積極的に公債発行を行い、需要不足を埋めるべき局面だと考えます。このときにGDP比だけ見ていると、拡大すべきときに財政拡大を止めるという景気に逆行する運用となりかねません。
そこで、伺います。
デフレ期には公債発行を拡大して需要不足を埋めるべきだという原則について、片山大臣の御見解をお聞かせください。
128
片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
ありがとうございます。
確かに、一国の経済の部門別収支について、海外の部門、海外部門を一切捨象して考えると、今おっしゃったような財政赤字の縮小が民間部門の貯蓄超過の縮小と等しくなるということは、委員のおっしゃったとおり、そういう形になりますが、実際には、日本経済はかなり世界に開かれた部類なものですから、財政赤字が縮小した場合でも、海外部門の収支次第では民間部門の資金過不足には余り影響が出ない可能性もあります。
また、委員の御指摘は、政府が赤字を拡大すれば民間の貯蓄が増えるからよいという御趣旨なんでしょうけれども、仮に民間部門の貯蓄超過が拡大したとして…
この発言のページ
129
塩入清香(参政)
片山大臣、ありがとうございました。
ただ、前半の方でおっしゃった恒等的な関係は認識してくださっているということでしたので、ありがとうございます。この見方がやっぱりぼけてしまっていると、国民は、プライマリーバランス黒字化、いいことだというふうに思ってしまっている方もたくさんいらっしゃいます。その裏側で、やはり自分たちの所得とか貯蓄が削られているという構造が見えにくくなってしまっているというのは問題だと思います。
そして、プライマリーバランス黒字化を実現しようとすればするほど、プライマリーバランスの黒字化が実現できないというこの三十年だったと思います。黒…
この発言のページ
130
片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
債務残高の対GDP比は、政府が負う債務について、その返済の原資となる税収を生み出す元となる国の経済規模、すなわちGDPに対してどの程度の割合になっているかという指標でございますから、総理がよく用いられる財政の持続可能性を見る上では有意義なものというふうに、これは財務省も前からそう言っておるわけなんですが。
よく争いがあるのは、政府総債務残高対GDP比なのか政府純債務残高対GDP比なのかということがありますが、今は、まあ十月四日以前はいざ知らず、今はですね、財務省のホームページでも、IMFバージョン、GDPバージョン、また洗い替えをするというのもあります…
この発言のページ
- (上の発言)
131
塩入清香(参政)
まだ決まっていないということで伺ったんですけれども、私が懸念しているところは、やっぱりどちらかというと私は純債務でやっていただきたいなという、それは財政出動の幅が広がるからというふうに認識しています。
先ほど維新さんがおっしゃった心配事項でいいますと、やはり名目GDPを分母に使いますと、インフレで見かけ上改善してしまうということになってしまうので、その指標を使うということはむしろ無責任な、維新さんと逆の懸念だと思うんですけれども、無責任な緊縮財政を正当化する口実になりかねないのではないかというふうに考えます。なぜならば、別に政府として努力しなくても、特に財政出動を増やさなくても、今のインフレの局面だとどんどん数値的には改善してしまいますので、そういった意味での責任ある積極財政という内閣の方針と整合性が取れなくなってくるのではないかということを心配しています。
そして、関連して、デフレ期についての運用について伺いたいんです。
デフレ期は名目GDPは縮小します。そうすると、同じ債務残高でも対GDP比は悪化してしまいます。指標としては、公債発行を抑制せよというシグナルになってしまいます。しかし、本来は、景気が悪化して民間需要が落ち込んでいる局面こそ、政府が積極的に公債発行を行い、需要不足を埋めるべき局面だと考えます。このときにGDP比だけ見ていると、拡大すべきときに財政拡大を止めるという景気に逆行する運用となりかねません。
そこで、伺います。
デフレ期には公債発行を拡大して需要不足を埋めるべきだという原則について、片山大臣の御見解をお聞かせください。
132
片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
ずっと緊縮財政、かぎ括弧であったので、日本経済は伸びずに、いろいろなことがあって、委員におかれても就職氷河期のことをおっしゃっていましたけど、本当に堅調の真っただ中のときに私は金融行政を担当しておりまして、これは今おっしゃったような経済的な構造もありましたけれども、金融がシュリンクすると、この国は直接金融ではなくて間接金融の国ですから何も動かない。必要以上に特に雇用ですとかそういった部分まで大きな影響が及び過ぎるということを目の当たりに実際に見てまいりましたので、そういった部分も非常に大きいかと思いますが、原則からいえば、それは確かに、景気出動、景気につ…
この発言のページ
133
塩入清香(参政)
前向きなお答えをいただきまして、大変有り難いです。是非とも国民のために積極的な財政出動を行っていただきたいと思います。
そして、やはり、今まで柔軟にとか総合的にとかというお言葉というのは財務大臣、歴代の財務大臣もおっしゃっていたことではあるんですけれども、やっぱりデフレ期に拡大するという原則を是非とも貫いていただきたい。
そうした意味で、私たちは、これまでの失われた三十年間の過ちを繰り返さないためにも、GDP比を指標としない、デフレ期にはしっかりと政府が財政出動できる、また平時においてもしっかり公債発行ができる別の規律を今考えております。というか、も…
この発言のページ
134
片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
景気対策としての減税の効果についてはいろんな分析があるので、過去においても、歳入が減った割にはGDPプラス効果があったのかなかったのかとか、あるいは逆に、それでも最近は公共事業の追加のプラス、数字が少し収まったというか余り多くないので、こちらの方が有効だとおっしゃる方もいらっしゃるんですけれども。
いずれにしても、GDPにギャップがあって、デフレでかつ対策が必要だというときに、それをやりながらそれを逆にひっくり返すようなことを同時にやったら、それは論理矛盾でございまして、特に責任ある積極財政ということで説明をさせていただいております高市内閣においては、…
この発言のページ