細谷雄一慶應義塾大学法学部教授

2025年2月26日・第217回国会 参議院 外交・安全保障に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 38 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

ありがとうございます。

国連の安保理常任理事国入りというものでございますけれども、重要な日本外交のこれまでアジェンダであったと思います。

私は、二つの側面があって、一つは、国際社会が結束しなければ安保理の拡大や改革は難しいということを考えると、短期、中期的には、国連安保理の改革や拡大というものは、これは日本が加わるということを含めて極めて難しいんだろうというふうに思います。

一方で、世界は混乱し、とりわけロシア、中国、アメリカのような大国が自らの軍事力を用いて利己的な行動を取っているときに、私はかつてないほど国際社会における日本の信頼は高まっているんだと思います。平和のため、あるいは国際協調のための日本の試みというものが戦後八十年の努力によって大きく評価され、それは各種の国際的な世論調査でも表れております。

したがって、二つの側面があるという後者の部分につきましては、国際社会でより多くの国々が日本を信頼しているということは大きな資産ですから、これがたとえ国連安保理常任理事国入りが実現できなかったとしても、短期的に、長期的にそれを目指すのと同時に、それ以外の方法で日本の資産というものを活用するための方法というものもまた考えていく必要があるんだろうと思います。

御質問ありがとうございます。

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