立山良司防衛大学校名誉教授

2025年2月12日・第217回国会 参議院 外交・安全保障に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 39 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

御質問ありがとうございます。

過去何回か、ハマスが攻撃してはイスラエルが報復攻撃をするということは繰り返し行われてきましたけれども、今回は極めて大規模であり、その結果として多数のイスラエル国民が死に、あるいは人質に取られたということで、かつてない規模の報復攻撃がつい先日まで続いていたということ。これは、恐らくハマスは当然報復攻撃はあると想定していたと思いますけれども、そのパレスチナ人の研究者に私が聞いた話では、それに事実として報道としてもいろいろ分析されているところですけれども、ハマスが二年近くにわたって十月七日攻撃を準備をしていたわけですね。それは、当然イスラエルは知っていたはずで、これだけの規模になるかもしれないというのも想定していたはず。ところが、イスラエルはそれに対して十分な対応を、事前の対応を取っていなかった、その結果としてハマスがやった攻撃はハマスが想定した以上よりもはるかに大規模な攻撃になってしまって、はるかに大規模な、甚大な被害をイスラエル側に与えてしまって、結果としてはイスラエル社会がハマスを絶対に許すなという、イスラエル社会の中にそういう議論が、主張が強くまかり通って、もうそのガザで何が起きていようが我々はハマスを壊滅するんだという主張が正当性を、イスラエルの、ユダヤ人の少なくとも社会の中では持ってしまったということだと思うんですね。

ですから、もちろんハマスが攻撃をしたのはそのガザが封鎖状態にずっとあること、さらには生活が非常に苦しいこと、それで、あと、先ほど申し上げましたけれども、アラブ首長国連邦、UAEなんかがイスラエルとの関係正常化をし、サウジアラビアも間もなくするであろうということで、パレスチナ問題が置き去りにされるという不安感はあったと思いますけれども、まさかここまで攻撃がハマス側から見てうまくいくとは思わなかったというのが非常に大きな理由なんではないかと思います。

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