高橋基樹京都大学名誉教授/神戸大学名誉教授

2025年5月9日・第217回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 84 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 89 発言)

ありがとうございます。

手短に三点申し上げたいと思いますが。

よく協力隊を皆さん褒めていただくということがあると思うんですが、二年送っておしまいということではなく、彼らこそ非常に苦労をして、あちらの国で、一部を除けばあちらの方と同じ生活をしている。そういう人こそスタートアップの主人公になれる可能性があるわけですが、多くの人は帰ってきてしまう。彼らを主な対象として、いかにアフリカでスタートアップの事業を成功させられるか、そういった人材育成を戦略的にもっともっとやっていただきたいというふうに思います。それが第一です。

それから、JICAは、日本自体がそうですけれども、やはり欧米とアジア、あるいは欧米と非欧米の間にある国であり、そういった国々をつなぐ役割を是非果たしてほしい。私の切なる願望としては、中国とヨーロッパの国々が例えばアフリカのある国をめぐって話すときにも日本が裏側でそれをつなぐ、裏でも表でもいいんですが、そういうことができないか。あるいは、韓国や東南アジアの国々もドナーになりつつありますから、そういった国々を日本がリーダーとしてまとめていくということがアフリカに対してできるのではないか。そういうことを特にJICAには期待したいと思います。

最後に、質の高いインフラという言葉がありますが、私、本当に質の高いインフラというのは、単に日本の技術レベルを徹底的に上げて安全で機能的なものを造っていくということに話がとどまっているように思うんですけれども、そうではなくて、やはり、例えばアセスメントの原則として住民参加があり、科学的な評価がある、そういったものをきちんと取り入れていって、インフラに関しても民主的な手続をやっていく、これが日本の原則ですから、それを基本的にアフリカだろうとどこだろうと適用していく、そのことによって新興国に反省をしてもらうということが恐らく必要だろうと思います。そういう模範にJICAにはなってほしい、そのように考えます。

お答えになったら幸いです。

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