池上甲一近畿大学名誉教授

2025年5月9日・第217回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 83 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 89 発言)

ありがとうございます。

なかなか言いにくいことがあるんですけれども、これまでの経験で一番重要ではないかなと思っているのは、JICA本部と、それから現地の事務所と、それから実際にプロジェクトに関わっている専門家の方たちとの間の、何というのかな、このスタンスの違いが結構目に付くんですね。

どうしても、事業そのものの評価ということが関わってくると、どうしても本部を見ざるを得ない、現地を見ることよりは本部の方を意識してしまう。逆に、本部にすると、目立つもの、目立つ成果のある事業が成功だというふうに評価してしまって、というか、そのやっぱり旗の付いている建物が欲しいとか、橋がある方がいいとかいうようなところにどうしても目が向いてしまいがちだという面がやっぱりあります。

そういうところをいかに埋めていけるのかという風通しの良さと、それからスタンスの共有が相互に、ポジションの理解をするというところが大事なのかなというふうには感じているところでございますね。

あとは、やっぱり、技術協力とかの分野ではかなりいろんな努力とか、それから専門家の方たちや、それから日本で研修する場合の受入先の方たちの努力に頭が下がる思いがしますけれども、そこのやっぱり方針の、少し長い目で見た方針が欲しい、技術も近代的な技術だけではなくて、もっと広い広範な視野から見た技術とか、それから組織の問題とかガバナンスの問題とかですね、そういうところにまで目を配られるような研修というのが大事かなというふうに思っています。

以上でございます。

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