東野篤子筑波大学教授

2025年3月13日・第217回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 226 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 231 発言)

大島先生、大変貴重な質問どうもありがとうございます。

やはりトランプ政権の成立による現象だと見てよいのではないかと思っています。というのは、バイデン政権下においてはヨーロッパとアメリカとの関係というのはこれまでになく良かった、波乱が全くなかったということですね。それは、ウクライナへの支援の仕方ですとか、それ以外の様々な米欧関係そのものについての在り方などに関して、細部に関して意見が異なることは多々ございました。ただ、大きな方向性ですとか、どのようにウクライナを支えていき、どのようにロシアと立ち向かっていくのかということに関して大きな方針のぶれとか考え方のぶれはなかったわけですけれども。

トランプ政権においては、何かこう考え方がぶれているということよりかは、トランプ政権が一体何を考え、どのような行動をするのかがシンプルに分からないということと、それから、今までNATOを通じたその同盟関係があり、集団防衛システムがあって、それで盤石にヨーロッパが守られるというその前提に立っていたのですが、その前提がどうやら揺らいでいるというような状況の中で、そのヨーロッパがアメリカと必ずしも対立するわけではないですけれども、アメリカがもしいなくなっても、あるいは全くヨーロッパの方を向いてくれなくなっても自分たちの力で何とかサバイブできるようにその体制を整えるということで脱アメリカが進んでいる、脱アメリカ化といいましょうかね、が進んでいるということでございます。

ですので、非常に新しい現象であり、これはかつて共和党政権がアメリカに成立したときでもここまでの脱アメリカ化が進んだかというと、そうではないということですね。なので、非常に新しく、ヨーロッパとアメリカの歴史において特異な状況ではあるかと思います。

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