東野篤子筑波大学教授

2025年3月13日・第217回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 179 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 231 発言)

ありがとうございます。

タイミングと申しますと、大変難しい問題でございます。全てのウクライナ国民は一日も早く、一時間でも早く停戦したいと思っていると思います。これは、不当な侵略を取りあえず早く終わらせてほしい、そして一人でも多くの人の命が失われるのをこれでやめたいということで、ここには全く異論はないわけですね。ただ、繰り返し申しますように、その内容でございます。

例えば、先日のアメリカとウクライナとの間の合意文書、あれに何が欠けているのかというと、領土に関する記載が欠けているわけですね。これは、アメリカがどうも領土に関しては余り今回の共同声明の対象としたくないと。そして、ウクライナにとっても、今ロシアに占領されている領土は不法に占領されている領土なんだということをどうにかアメリカに認識してもらいたいけれども、その現実を受け入れるようにというプレッシャーも若干あるらしいということなんですね。

ただ、これを言っていてはいつまでも止まらないということも理解できますので、こういった戦争が起きたときに最善の停戦タイミングというのはなかなか難しいですし、どこも最善とは言えないかもしれないですけれども、しかし、イースター停戦ということで一定の期限を区切って、期限を設けて停戦のプロセスを始めてみるということは一定の意義があろうかとは思います。

ただ、ロシアの方でそれが守られるのか。ゼレンスキー大統領が先日、米ウの首脳会談で言ったことを復唱しますと、二十五回の停戦合意があって、それが全て破られてきたということがウクライナ側の最大の懸念でございます。ですので、やはり履行がどうなのかということを我々はタイミング以上に考えていかなければならないのではないかと、私はこのように考えております。

ありがとうございます。

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