石破茂 (自由民主党)内閣総理大臣

2025年3月6日・第217回国会 参議院 予算委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 179 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 383 発言)

米というのは日本に一番向いた作物だというふうに教わってまいりました。傾斜が急峻であると、だから連作障害が起こらない、春夏秋冬満遍なく雨か雪が降る、土壌が豊かである、勤勉な農業者がいるということで、米があったればこそ日本はここまで来れたのだというふうに思っております。

それは、もう全部、いろんな生産調整とか、そんなの全部取っ払って、どこかで需要と供給の一致点が神の見えざる手によってなされるということはそれは誰でも分かるんですけれども、そのようなことをしていいのかといえば、そうではないだろうということだと思います。

他方、自給率が、あくまで自給率と申しますが、一番高かったのって多分終戦直後だと思います。もう食うや食わずで餓死者まで出るような有様のときに、その国で食べるものをどれだけをその国で賄っていますかという話ですから、輸入はほとんどありませんでしたので、あのときが自給率は一番高かったのだと。それが幸せな日本なのだとは誰も思っていないし、北朝鮮でも餓死者いっぱい出ていますが、自給率は高いはずでございます。

そういうような状況をいいとは全く思っておりませんので、大臣の下でいろいろこれから検討をいたしますが、輸出というのは一つの自給力のバッファーになり得るものだと思っております。そういうものに輸出というものも併せて考えていきながら、所得補償というものを仮に行うとするならば、広くあまねく満遍なくということになりますと、これはまた事情が変わってくると思っております。輸出というものを念頭に置きながら、日本に最も向いた稲作というものの潜在力がもっと発揮をしていきませんと、日本国のみならず世界のためにもならないと思っておりまして、この自給力というものを、自給率とはまた異なる概念、結果、自給率は結果でございますから、自給力というものを高めるための努力というものは政府として考えていき、実行したいと思っております。

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