光石衛日本学術会議会長

2025年6月5日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第20号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 159 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 328 発言)

三点ほど聞かれたというふうに思っております。なので、少し回答が長くなりますが。

四月の総会で採択された決議の趣旨は、法案の修正を求めるということであります。また、決議と同じく採択された声明におきましては、まず、法案のプロセスについて当事者である日本学術会議との間で完全に合意には至らなかったにもかかわらず、科学者の代表により起草された現行法を廃止し、日本学術会議の理念や組織の骨格を定める内容の法案が政府が提出したことは遺憾であると言わざるを得ないとした上で、内容につきまして、日本学術会議の基本理念、政府任命の監事による監査、中期的な活動計画や年度計画の策定と、内閣府に置かれる評価委員会の関与、選定助言委員会の設置を含む会員の選任の仕組み、法人発足時等の会員選考等について、ナショナルアカデミーとして組織が満たすべきものとして日本学術会議が示す五要件のうち、特に活動面での政府からの独立、会員選考における自主性、独立性が充足されていないとの懸念が多くの会員から想起されたことを指摘し、これらの懸念点について、国会においても修正の可能性を含め十分な審議を望むとしております。これらの声明及び決議が日本学術会議の会員の意思であります。

声明及び決議のいずれも法人化自身に反対するというものではありませんが、本法案に関して様々な観点で懸念を持たざるを得ないということはるる申し上げてきているところであり、この法案が日本学術会議の独立性を高めることが本旨であるということであれば、条文の修正を求めることが総会における会員の意思であり、日本学術会議の独立性が尊重され、その活動に対し政府が不当に介入することを許容するものではないということを国会において明確にしてほしいと考えています。

なお、三番目の質問に対してですが、四月の総会で採択された決議の趣旨は法案の修正を求めるということであり、同じく採択された声明においては、国会においても修正の可能性も含め十分に慎重な審議を望むとしているところでございます。日本学術会議がこれまで示してきた懸念を踏まえた審議が行われ、法案の修正の可能性を含む議論がなされていることに対して歓迎をいたします。修正案につきましては、基本的に学術会議が示していた懸念を踏まえた内容であると受け止めております。

以上です。

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