新妻秀規 (公明党)

2025年5月14日・第217回国会 参議院 決算委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 77 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 246 発言)

次に、防衛大臣に、契約数量が使用実績について変動する場合の払い過ぎに係る指摘について伺います。

令和五年度の決算検査報告では、海上自衛隊の潜水艦に搭載した鉛主蓄電池の充電に係る契約金額が過大との指摘がありました。海上自衛隊の横須賀と呉の両地方総監部は、潜水艦搭載の鉛主蓄電池の充電を事業者に行わせている、両総監部は予定どおりの、予定電力量のとおり充電が実施されたものとして契約金額どおりに払っていましたが、契約のうち十五件では実績電力量が予定電力量を下回っておりまして、実績電力量に基づく契約変更を行っていれば八千百三十二万円を節約できた。要は、本来払わなくていい充電代を余分に払っていたということであります。

ここで、今回と全く同様に、契約数量が使用実績によって変動する場合に、実績に基づいて契約変更して、使用した分だけ支払えばよかったのに、そうせずに、当初契約どおり払って無駄遣いしたとの指摘が過去にもあります。似た例として、契約する前に必要な数量をきちんと把握せずに不必要に多く発注し、無駄遣いをしてきたとの指摘もございます。どちらも実績をちゃんと確認しておけば防げた無駄遣いであり、その意味で、過去の蓄積を生かしていないというふうに考えます。

契約後の確認不足について二つ挙げます。

一つ目が、令和三年度の決算検査報告で、弾薬等の技術支援に係る請負契約おいて、仕様書などで指定していた業務内容に対して実際に実施された業務内容が下回っていたのに、契約の変更を適切に行うことなく契約額をそのまま支払っていたという海上自衛隊補給本部に対しての指摘であり、三千二百三十五万円の無駄遣い。

二つ目が、平成二十七年度決算検査報告で、海上、航空両自衛隊の基地での電気代について、前年度の最大需要電力の実績を十分考慮せずに契約を結んでいたために、無駄に多く電気代を支払ったという海上、航空両幕僚監部、海上、航空両自衛隊七基地等への指摘で、実に一億九百十四万円の無駄遣い。

契約前の確認不足、一例。平成三十年の決算検査報告の指摘で、携帯無線機に使用する電池の調達に当たって、部隊などにおいて不足した数量を十分確認せずに発注したことによって、発注した電池三万三千八百個のうち、実に七割に当たる二万三千二百四十五個が本来発注しなくてよかったという陸上監部への指摘で、実に二億七百四十五万円の無駄遣い。誠にお粗末です。

これらの指摘に対しては是正措置が当然とられているんですけれども、決算検査報告上読み取れるのは、組織の縦割りの中で、指摘を受けた契約についてのみにとどまっております。本来、防衛省の組織の縦割りを超えて横断的に是正を取るべきでありまして、非常に残念です。

ここで、これまでの会計検査院の指摘を生かして、本来、契約数量が変動する全ての契約について同様のものがないか確認をし、優先度を付けつつ是正をすべきと考えます。例えば、今走っている契約を優先して、①同種の契約をピックアップする、②そのような契約について、仕組みにビルトインした是正まで行う、③予算や作業の要求元の部門には、使用実績や現場での在庫を確認することをルール化した上で、適正な数量のみ要求するように改めて徹底してほしいと思いますが、いかがでしょうか。

前後のやりとり

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