辻英之 (立憲民主党)

2025年2月27日・第217回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 162 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 347 発言)

ありがとうございます。

選定保存技術者の方の話をしますけれども、一人につき百十万六千円と聞いております。昭和五十一年から始まった、そのときは八十万円で、平成八年から百十万六千円に増額された、これはいいことですね。令和四年度からは、後継者育成をする人にはプラス百万というふうに聞いております。国はこの選定保存技術を守ると言っているんですが、その割には余りにも少ない額じゃないかというふうに考えています。

平成八年から百十万六千円に増額したと言っていますが、これは九六年から三十年近く増額はないですよね。賃金が上がらず物価が上がっている、こういう状況で、今いろいろと議論されていますが、この技術者についても、そもそも守る気があるのかどうかというのが私はちょっと疑問に思っております。

そこで、大臣に二点伺いたいと思っています。

まず一点目。

例えば、地元福井、若狭には、先ほども紹介されましたが、研ぎ炭製造の技術を持つ国内唯一の技術者がいます。研ぎ炭というのは、資料がございますので、漆器の製作の漆を重ね塗りしていく工程において、表面を磨いて塗りむらをなくすために用いる研磨用の炭です。精密機械の研磨にも用いられるんですね。

この研ぎ炭製造者の方は、原木の確保から焼成、選別に至るまで全ての作業を行っています。ほかの分野では成立している分業がなくなって、全部自分でやっているんですね。簡単に言えば、あれもこれもやらなきゃならない中で、そして、炭の価格が上がらない中で、物価が上がってしまう中で、とてもこの補助額ではやっていけない、つまり、守れないんじゃないかなと思います。

守る意思というのが本当に国にあるのかということと、守るというのであれば、この額が妥当なのかどうか、見解を伺いたいと思います。

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