小山定明法務省矯正局長

2025年2月27日・第217回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 190 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 384 発言)

刑事施設におけます犬の育成といたしましては、島根あさひ社会復帰促進センターにおきまして、外部団体の協力を得て、受刑者が、生後四か月頃から一歳程度まで、盲導犬訓練の子犬であるパピーを育成し、基本的な社会化訓練を実施いたします盲導犬パピー育成プログラムというのを実施しているところでございます。

先ほどから御指摘のございます拘禁刑が新たに導入されることを踏まえまして、これに加えて、松江刑務所及び広島刑務所尾道刑務支所の二つの施設におきましては、今御紹介のありました保護犬を対象とするものとして初めてとなります一般改善指導の保護犬育成プログラムを、NPO法人の御協力を得て、本年度から始めたところでございます。

このプログラムは、保護犬等の触れ合いを通じながら、保護犬を訓練いたしまして、家庭犬として共生できるように育成する社会貢献活動を行うものでございます。さらに、受刑者の自他を尊重する思考や態度を育み、健全な社会生活への適応能力を育成し、社会の一員であるといったことを意識させることで、改善更生への動機づけを行うことも目的としております。

このプログラムでは、具体的に、人間の身勝手な行動によって発生する保護犬が置かれた状況について学ぶこと、散歩やおやつを上げるといったトレーニング等で受刑者が保護犬と触れ合いながら、保護犬を人になれさせるということ、受刑者が保護犬のボディーランゲージ、犬の感情を理解をし、主体的に適切な訓練や世話の方法を考えて接することなどを通じて保護犬との信頼関係を築くことといったことを目的とした、内容とした取組を行っております。

このプログラムは、元々野犬であった保護犬という取扱いの難しい犬を育成するプログラムでございまして、訓練に当たる受刑者には高い忍耐力やコミュニケーション能力が求められるものでございます。また、受刑者が保護犬をトレーニングする中で、単に訓練のための技術を身につけるだけでなく、保護犬が育ってきた環境などにも思いを致し、社会貢献や自身の改善更生への動機づけが高まることも期待されると考えております。

このように、社会貢献に加えまして、受刑者の再犯防止に求められる能力の向上に寄与する可能性も認められますことから、引き続き、このプログラムの更なる充実発展に努めたいと考えております。

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