ありがとうございます。お考えいただけるような御答弁だったというふうに思うんですけれども。
新しい産業という話だけではなくて、これは先ほどの河西委員の御発言にも関係するんですけれども、例えば、能動的サイバー防御をやりましたので、名古屋港の積荷の作業のところがサイバー攻撃に遭ったんですけれども、三日間で回復しました。なぜかというと、AIを使っていないときの労働のノウハウを知っている人たちが残っていたからなんですね。ですから、AIが、あるいはサーバーがダウンしても、どういうふうに手続をやればこの作業が回るかということを知っている人材が残っているということが、こうした回復の、レジリエンスの、非常に効率的な回復につながったということがございます。
その意味でいけば、新しい仕事だけではなくて、本来我々の社会が持っていた技術力あるいはノウハウというものを同時にキープしていかないと、まさに何かあったときの回復はできないということがあるのではないかなというふうに思います。
ちょっとこれは通告にないので申し訳ないのですけれども、さっきから聞いておりまして、実は一つだけ。
今までリスクを皆さんいろいろおっしゃったのであれなんですが、私の個人的な経験から一つリスクの話をしますと、AIが人間を超えるということがあったんですけれども、ちょっと心配しているのが、人間の知能の方が低下するんじゃないかということを思っています。
何かというと、私は大学で仕事をしていたんですけれども、今大学で何が問題になっているかというと、学生がチャットGPTを使って論文を書くので、全然勉強していないということがございます。同じようなことを言えば、友人が出版社にいるんですけれども、本を出版しようと思って原稿が送られてくるんだけれども、それがオリジナルの原稿かどうかをチェックする仕事が物すごく大変だということがあります。
そういう意味でいけば、逆に、知識を簡単に使える社会が広がってしまえば、むしろ知識のレベルが落ちてしまうという、人材の確保どころか、人材がいなくなるという心配があるのではないかなということも思うんですけれども。
いろいろ、便益の想定の問題とか、ちょっとプラスでリスク管理の問題とかをお尋ねしてきたんですけれども、こういう問題に対して城内大臣はどういうふうにお考えかというのをお聞かせください。
198渡渡邊昇治内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官
AIの便益とリスクにつきましてお答えを申し上げます。
まず、AIの中でも、特に生成AIの性能が急速に進歩しておりまして、自然な文章の作成のみならず、プログラム、画像、音声等の作成も可能になっています。これによりまして、資料の要約ですとか、翻訳ですとか、議事録の作成、あるいは一般的なプレゼン資料の作成ですとか、問合せへの対応ですとか、そういった多様な業務へのAIの活用が可能となっておりまして、生産性の向上、働き方改革、労働力不足の解消といった様々な便益が期待されております。
一方で、AIをめぐるリスクに関しましては、予測は大変難しいところはございますけ…
この発言のページ
199
上村英明(れいわ)
ありがとうございます。
今、政府委員の方から、AIの便益では効率化とか生産性の向上という言葉が聞かれたんですけれども、私も若干古い人間なので、そういう話を聞くと、一九九〇年代、小泉内閣のときだと思うんですけれども、アメリカからある種の成果主義というものが日本に導入された時期がございます。
この成果主義というのは何かというと、それまでの日本のビジネスモデル、例えば年功序列であるとか終身雇用というものが余り効率よくないと。その効率とは何かというと、コストをカットしないと企業はもうけが増えないじゃないかということで、こういうモデルが導入されたことがあります…
この発言のページ
200渡渡邊昇治内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官
ただいま委員から大変深い問題提起をしていただいたと思っております。
IT技術とかデジタル技術が人間を代替すれば、それは見た目にはデジタル革命が成功したということになるわけですけれども、それによって人の雇用が減ってしまうとか、先ほどの、人のコミュニケーションが減ってしまうということは、やはり好ましくないというふうに私は考えております。
そういった意味では、デジタル技術の普及とともに、やはりそれに伴って新しい仕事も増やしていくということも重要なのではないかというふうに考えております。
先ほど、九〇年代のIT革命の例もありましたけれども、今回、AI革命と…
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- (上の発言)
201
上村英明(れいわ)
ありがとうございます。お考えいただけるような御答弁だったというふうに思うんですけれども。
新しい産業という話だけではなくて、これは先ほどの河西委員の御発言にも関係するんですけれども、例えば、能動的サイバー防御をやりましたので、名古屋港の積荷の作業のところがサイバー攻撃に遭ったんですけれども、三日間で回復しました。なぜかというと、AIを使っていないときの労働のノウハウを知っている人たちが残っていたからなんですね。ですから、AIが、あるいはサーバーがダウンしても、どういうふうに手続をやればこの作業が回るかということを知っている人材が残っているということが、こうした回復の、レジリエンスの、非常に効率的な回復につながったということがございます。
その意味でいけば、新しい仕事だけではなくて、本来我々の社会が持っていた技術力あるいはノウハウというものを同時にキープしていかないと、まさに何かあったときの回復はできないということがあるのではないかなというふうに思います。
ちょっとこれは通告にないので申し訳ないのですけれども、さっきから聞いておりまして、実は一つだけ。
今までリスクを皆さんいろいろおっしゃったのであれなんですが、私の個人的な経験から一つリスクの話をしますと、AIが人間を超えるということがあったんですけれども、ちょっと心配しているのが、人間の知能の方が低下するんじゃないかということを思っています。
何かというと、私は大学で仕事をしていたんですけれども、今大学で何が問題になっているかというと、学生がチャットGPTを使って論文を書くので、全然勉強していないということがございます。同じようなことを言えば、友人が出版社にいるんですけれども、本を出版しようと思って原稿が送られてくるんだけれども、それがオリジナルの原稿かどうかをチェックする仕事が物すごく大変だということがあります。
そういう意味でいけば、逆に、知識を簡単に使える社会が広がってしまえば、むしろ知識のレベルが落ちてしまうという、人材の確保どころか、人材がいなくなるという心配があるのではないかなということも思うんですけれども。
いろいろ、便益の想定の問題とか、ちょっとプラスでリスク管理の問題とかをお尋ねしてきたんですけれども、こういう問題に対して城内大臣はどういうふうにお考えかというのをお聞かせください。
202
城内実(自民)内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略・知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策・経済安全保障)
私も個人的に、判こ議連の会長として、デジタル化を阻止するとんでもないやつという烙印を押された経緯がございますからこそ、やはり、デジタルも大事ですけれどもアナログも大事でございまして、例えば脳科学的にも、デジタルよりも紙で調べたり調査した方が脳科学の分野で記憶に定着しやすいということが既に証明されております。
事ほどさように、極端に、いわゆるAIに頼り切って、AIに全て、適正な回答を出す、これは、スピードは当然速いでしょうけれども、委員御指摘のとおり、人間は何も考えずに、記憶に残らないとか、まさに知能が劣化してくるというようなことは、恐らく、もう少し突き…
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203
上村英明(れいわ)
ありがとうございます。
その意味でいくと、午前中に三木委員が御指摘になったように、AIの研究開発あるいは活用に関する推進法ではなくて、やはり基本法として、我々のバランスは、どんな中でバランスを取るべきなのかというのがもっと明確な法案であるべきじゃないかなということを最後に指摘して、私の質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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204
大岡敏孝(自民)
次に、塩川鉄也君。
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