お答え申し上げます。
昨年五月に発生したDMMビットコイン社での暗号資産の不正流出事案については、昨年十二月、警察庁より、本件が北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループによって、委員御指摘のとおり、ソーシャルエンジニアリングの手口を用いて窃取されたものであると特定した旨が公表されているところでございます。
金融庁におきましては、本案件を踏まえて、まず、昨年九月に全部の暗号資産交換業者に対して注意喚起と自主点検要請を行いました。また、十二月には、警察庁の公表を踏まえ、警察庁やNISCと連名で、ソーシャルエンジニアリングによる接近手口の具体的な事例、対処例、緩和策を示した注意喚起を公表し、改めて自主点検を行うよう要請したところでございます。
現在、金融庁は、自主規制機関である日本暗号資産等取引業協会と緊密に連携し、先ほどの自主点検の結果等を踏まえまして、自主規制規則の見直し等について議論を行っているところでございます。
また、金融業界全体に対してでございますが、昨年十月に金融庁において策定した金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドラインの中で、ソーシャルエンジニアリングによるシステム内部へ侵入する手口も念頭に、例えば、システムへのアクセス権限の適切な管理や、システムの入口の防御のみに頼らない多層的な防御の構築、システムの継続的な監視を求めております。あわせて、サイバー演習も実施しております。
これらを通じまして、引き続き、金融業界全体のサイバーセキュリティーの向上につきまして、ソーシャルエンジニアリングへの対応も含めて図ってまいりたいと考えております。
29
岡野純子(国民)
国民民主党の岡野純子でございます。
質問の機会をどうもありがとうございます。
本日の質疑に、危機感を持って、そしてブルーリボンバッジをつけて挑ませていただきたいと思います。
二十年前から始まりました経済制裁ですが、長期化をいたしまして、その間も、核実験が行われ、弾道ミサイルはその精度を上げ、近年は発射数も増えています。我が国の国家主権侵害である拉致問題も一向に解決に進みません。長期化していることで、逆に北朝鮮はそれに適応する経済構造を形成しつつあります。
先ほどから答弁にも出ておりますが、北朝鮮は外貨獲得のターゲットを暗号資産にシフトさせています…
この発言のページ
30阿阿部文彦警察庁長官官房審議官
お答えをいたします。
委員御指摘のとおり、国連安全保障理事会の専門家パネルにおいて、北朝鮮は外貨収入の約五割をサイバー攻撃により獲得し、大量破壊兵器の開発に使用していると報告されており、北朝鮮は外貨獲得の手段の一つとしてサイバー攻撃による暗号資産窃取を行っているものと見られます。
こうした北朝鮮による暗号資産窃取の被害は我が国でも発生をしており、例えば、昨年五月、我が国の暗号資産関連事業者が約四百八十二億円相当の暗号資産を窃取される事案が発生をしましたが、同十二月、警察庁は、サイバー特別捜査部及び警視庁による捜査、分析の結果を総合的に評価し、米国連邦…
この発言のページ
31
岡野純子(国民)
御答弁ありがとうございます。
今、DMMの例などを挙げていただきましたように、日本も攻撃の対象となっているということで、様々に注意喚起を行っていくということですが、では、国内対策について詳しく聞いてまいります。
警察庁と金融庁、それに内閣サイバーセキュリティセンターは、暗号資産の事業者などに向けて、先ほど答弁にあったように注意喚起の文書を出したり、金融庁が暗号資産の事業者や銀行、証券会社などの金融機関を対象にサイバー攻撃への対応を学ぶ訓練を実施したりされていることは承知をしているところです。
北朝鮮が行っている事案というのは、一獲千金を狙う大規模な…
この発言のページ
- (上の発言)
32柳柳瀬護金融庁総合政策局審議官
お答え申し上げます。
昨年五月に発生したDMMビットコイン社での暗号資産の不正流出事案については、昨年十二月、警察庁より、本件が北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループによって、委員御指摘のとおり、ソーシャルエンジニアリングの手口を用いて窃取されたものであると特定した旨が公表されているところでございます。
金融庁におきましては、本案件を踏まえて、まず、昨年九月に全部の暗号資産交換業者に対して注意喚起と自主点検要請を行いました。また、十二月には、警察庁の公表を踏まえ、警察庁やNISCと連名で、ソーシャルエンジニアリングによる接近手口の具体的な事例、対処例、緩和策を示した注意喚起を公表し、改めて自主点検を行うよう要請したところでございます。
現在、金融庁は、自主規制機関である日本暗号資産等取引業協会と緊密に連携し、先ほどの自主点検の結果等を踏まえまして、自主規制規則の見直し等について議論を行っているところでございます。
また、金融業界全体に対してでございますが、昨年十月に金融庁において策定した金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドラインの中で、ソーシャルエンジニアリングによるシステム内部へ侵入する手口も念頭に、例えば、システムへのアクセス権限の適切な管理や、システムの入口の防御のみに頼らない多層的な防御の構築、システムの継続的な監視を求めております。あわせて、サイバー演習も実施しております。
これらを通じまして、引き続き、金融業界全体のサイバーセキュリティーの向上につきまして、ソーシャルエンジニアリングへの対応も含めて図ってまいりたいと考えております。
33
岡野純子(国民)
御答弁ありがとうございます。
国内への対応をしっかりと答えていただきました。
では次に、サイバー攻撃に対する国家間連携について伺ってまいりたいと思います。
北朝鮮は、盗んだ仮想通貨をDeFiなどで洗浄をしています。私もこの分野は決して明るくございませんのでちょっと必死に勉強したんですけれども、このDeFiというもの、非常に匿名性が高く、本人確認を必要としないプラットフォームも多く、従来は銀行で追跡が可能ですが、DeFiを通すことで資金移動をトラッキングされにくくし、国際的な監視を回避する手段として使われています。
ラザルス・グループは、盗んだ資産…
この発言のページ
34川川崎暁金融庁総合政策局審議官
お答え申し上げます。
委員御指摘のとおり、DeFiの悪用に対する対応につきましては、これは規制対象の主体の特定が困難であるなど難しい面もあるわけでございますけれども、国際的にも重要な課題になっていると認識しておるところであります。
このため、先月に開催されましたG7の財務大臣・中央銀行総裁会議におきましても、金融犯罪に対する行動要請が採択されまして、この中で、北朝鮮などの暗号資産窃取に関する深刻な懸念が表明されておりますとともに、暗号資産に関しまして、多国間の枠組みでありますFATF、金融活動作業部会の基準でありますけれども、これのグローバルな実施の…
この発言のページ
35
岡野純子(国民)
どうもありがとうございます。
今、G7における各国との協力についてお答えをいただきましたけれども、経済制裁は一国で行っても効果が弱く、多国間連携というのが必須だと考えておりますが、北朝鮮に対する制裁監視体制であります国連安保理の専門家パネル、こちらはロシアが任期延長に拒否権を行使したことで一昨年に活動を終了しております。その後、多国間制裁監視チームのMSMTが設立をされましたが、ここにはロシア、中国が参加をしておりません。
ロシア、中国がいないからこそ、MSMT有志国は、安保理ではないにせよ、加減することなく制裁違反を報告書に書き込むことができるとい…
この発言のページ