田中淳子検査官候補者(上智大学非常勤講師)

2025年2月4日・第217回国会 衆議院 議院運営委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 66 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 138 発言)

大変難しい御質問をいただきました。

ちょっと繰り返しになってしまいますけれども、予算をめぐって財政政策について御討議されるのは国会であり、また、財務当局がそれを執行していく。会計検査院としては、その議論とか検討の材料になる、ベースになる材料を御提示する、情報を御提示するという役割が私は非常に重要だと思っています。

御指摘のような、民意も反映した活発な議論というのは、やはりそのベースになるファクトというのがとても大切だと思っております、それは日本にかかわらずですけれども。そこで、やはり、一部だけをピックアップして分かりやすいところで議論をするということとか、目先のことに目を奪われがちなんですけれども、私は、重要なのはもう一つ中長期的な影響ということ、そこにも目を向けるべきだというふうに考えております。中長期的な視点でどういうビジョンがあるのか、どういう社会を目指していて、この政策、施策の先には、そしてその施策を支えるのが予算ですけれども、その先にはどういうことが考えられるのか。

国民は、もちろん、日々の暮らしの中で、例えば目先の物価上昇などに目を奪われがちなのは当然でございますけれども、同時に、なかなか伝わりにくい中長期的な影響、そういうところを開示していく、その材料に一つなればなというふうに、会計検査院の検査報告もしかりですし、メディアの報道というのもしかりだと思います。

世界的に見ますと、やはり今ポピュリズムが台頭していて、そこは分かりやすいキャッチフレーズで動いているところもあると思うんですけれども、それも、分かりやすいメッセージというのもとても大事だと思うんですけれども、同時に、なかなか伝わりにくいそういう中長期的な意味合いですとか影響というのも、知る権利に応えていくということが重要ではないかというふうに考えております。

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