田中明彦独立行政法人国際協力機構理事長

2026年5月22日・第221回国会 参議院 政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 28 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 93 発言)

誠に本当に為替の影響というのは非常に深刻でございまして、これによって、やはりファイナンスといいましょうか、融資それから無償資金協力について限界が出てきているというところは苦しいというのが率直な感じでございます。

ただ、私としましては、何というんでしょうか、個人的な見解ですけれども、ODAというものを何でもかんでもお金の額で評価するのがいいかという問題は、私は国際的に訴えかけていかなければいけないんじゃないかなと思っているんですね。それは、もちろんお金がいっぱい使える方がいいんですけれども、より重要なのはインパクト、成果が出るということでございまして、今回御視察いただきました様々な国々における事業の中には、投入している金額に比べると、はるかに人々の生活や将来や教育に役立つ効果の出ているものがございます。こういうものをJICAとしても、更に成果が出るような、お金を掛けることだけが大事なのではなくて、少ない投入でも効果が出るもの、そして、それを本来の望ましさからいえば、パートナーの国である開発途上国自身が、ああ、これはいいやり方だから自分のところの予算でやりましょうというふうに言ってくれる、そういうようなプロジェクトを進めていくのがいいと思っております。

今回エジプトで御視察いただいたEJSはまさにその典型でございまして、私どもも技術協力や資金協力していますけれども、現在、このEJSをかなりの数のものに増やそうというのは、これはエジプト政府がやっておるわけでございまして、このように、現地政府、それからほかの国際機関、いろいろなところが、日本がやったやり方をまねて効果を出していただくということが促進されていけば、円安の効果は苦しいですけれども、それを上回る評価を世界の中でいただけるんじゃないかなと私は思っております。

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