藤井敏嗣東京大学名誉教授/山梨県富士山科学研究所所長

2026年7月23日・第221回国会 参議院 沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 85 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 88 発言)

ピナツボの噴火の際には、ちょっと幾つかの複数の原因があります。あの当時、一九九一年の直前には、フィリピン政府とアメリカ政府との間で基地の問題をめぐってかなり議論があったところであります。それで、アメリカ軍は基地の縮小を当初から考えていたということがあります。

ですから、火山噴火そのものは、本来ならば、本来ならばという言い方はちょっと言い過ぎかもしれませんが、ピナツボで噴火が起こった際に被害を受けるのは、マニラが被害を受けるはずでありましたが、その当時、台風が真上を通過したということがあって、それでクラーク空軍基地とスービック基地が予定以上の被害を受けた。そのために米軍は直ちに撤退を決めたということがあります。

ピナツボの噴火の予知そのものは、アメリカのUSGS、地質調査所というのが事前に当たっていまして、フィリピンのPHIVOLCSという国立の火山地震研究所と共同で調査をして、噴火が来ることを予想しておりました。それに基づいて、避難計画も含めて、住民の避難と同時に米軍の避難ということもその当時から、そのUSGSのサジェスチョンの下に行っていたというふうに理解をしております。

今おっしゃったいろんなシステムの問題というのは、アメリカでは確かにいろんなところで使われております。FEMAの根本になるようなものも、インシデントコマンドシステムといって、権限の下部への移譲という形、その状況に応じた移譲で対応するという形が進んでおりますので、いろんなケースでそういうことが行われるというのは、臨機応変の対応としては非常に優れたものだというふうに思います。

物を動かすかどうかということに関しては、これはいろんな要因があるので、私から直ちにお答えすることはできません。

前後のやりとり

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