川名晋史大東文化大学法学部政治学科教授

2026年7月3日・第221回国会 参議院 沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 18 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 83 発言)

重要な御質問ありがとうございます。

アメリカの大統領が替わると海外基地政策含めてそれなりに見直しが進むというのはこれまでも繰り返されてきたところだと思いますけれども、これは兵力と基地というのを分けて考えなければいけないと思っています。上物としての兵力というのは割と柔軟に増えたり減ったりします。例えば、ドイツなんかで今、トランプ政権がやろうとしているのも上物の兵力だと思います。

一方で、基地というのは彼らにとっての権利であって、今は要らなくてもまた将来的に必要が生じるかもしれないということで、権利は取っておくというようなことをやります。ですから、日本の場合も、これ沖縄もそうです。特に、先ほど申し上げたように、海兵隊は沖縄に既得権を持っていますので、彼らからすれば、例えば上に乗っかっている兵力は増減あると思いますけれども、その基地ということでいいますと、彼らは沖縄にしか基本的には持っていませんので、この権利を手放すということについてはかなり慎重な判断がなされるだろうというふうに思います。

したがいまして、仮に返還ということになったり、あるいは削減ということになったとしても、恐らくアメリカ側が考えているのは自衛隊との共同使用だと思います。つまり、自衛隊が代わりに使用し、いざとなれば海兵隊が戻ってきて使うと。このようなやり方というのは七〇年代から一貫して日本本土でも取られているやり方です。例えば厚木とか、あるいは福岡空港、あれは板付基地でしたけれども、あれも日本に返ってきていますけれども、滑走路の部分は自衛隊と共同使用という形に実はなっていますので、そのような、この返還とか削減といってもやり方はバリエーションがありますので、その辺りも我々は注視していく必要があるだろうと思っています。

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