今日は沖縄国際大学から二人の理事が登壇をしておりますけれども、毎日普天間基地を見ていると、この基地が返るということをまともに考える人はいないと思います。
皆さん、普天間基地を見たことある方、あるいは最近行った方は何人ぐらいいらっしゃいますか。実際に見てみて、それが返ってくると思う方がどれだけいるかということを改めて問い直したいと思います。
今日、レジュメの方に少し入れさせていただきましたけれども、我々、学生と一緒に、この海兵隊の幹部の皆さんともディスカッションをしています。毎年、三回、四回と重ねていますけれども、彼らに聞いても、辺野古ができても普天間は返さないよと平気で言いますね。これはもちろん、軍人ですから、政治家の皆さんにこういうことを言うと首が危なくなるので言いませんけれども、本音ベースで聞いていくと、この普天間を返すばかはいないという話をしてきます。
これだけそろっているんですね。今日、レジュメに入れましたけれども、滑走路だけではなく、誘導路、着陸帯、駐機場、駐車場、プール、航空機用のガソリンタンク、照明装置や貯油施設、こういった司令部の施設も含めて、どんどん強化されていることはあっても、これが返らないということはまず、返すということはまずないだろうという、そういう発言が出てきます。
私もこれまた確認をしたいところでありますけれども、工事関係者からは、この普天間基地の下には核シェルターもあるんだという話も聞きました。そういうことも確認をした上で、あそこは実は石灰岩の岩の上にあるんですけれども、下は百本ぐらい鍾乳洞があるんですね。中には鍾乳洞を超えるような大きなホールもあります。
こういったものが返された後は観光施設にもなるのではないかという議論もされてきていますけれども、実際に、返された後の議論はするけれども、返すまでの話ですね。私も沖縄国際大学に来て十五年になりますけれども、渋滞がひどいんですね。これは五十八号線、そして三三〇というこの国道を挟んで、この三キロ余りの距離をこの普天間基地が邪魔して交通を遮断しているんですよ。
そうであればということで、十五年前にも提案をしましたが、せめて、返ってくる、返ってきた後も渋滞解消にもなるのでトンネルを二つ掘れという話をしました。これは伊丹でもそうですし、広島空港も、ほかの、岡山空港でもそうですけれども、飛行場の下に、滑走路の下にトンネルがないということはないんですね。交通を遮断しているんであれば、せめて、そういう日常的なまずこの困難すら解消しないで、返還の話ばかりしているという。
私も三十年この問題に関わってきましたけれども、もう司令官たちも、実は、もう三十年前、まさに新兵の頃にこの話が出て、今司令官クラスになっているんですね。そして、その普天間基地を見たときに、これを返して、あの役に立たない辺野古を何のために造っているんだという話になっています。三十年掛かってもう時代は変わっていると。我々はドローンやミサイルで戦争する時代に、あの基地を造って何の役に立つのかということをストレートに言ってきます。そして、そのことについては、何と言っているかというと、これは日本の建設業界の利権の問題に変わっているだけで、我々にとって必要なものかどうかという議論が全くなされていないという話を聞きます。
そういったことを考えると、皆さんの中で、本当に軍事的に辺野古の新しい基地がどれだけ抑止力に効果を発揮するのかということを証明できる人がいるのかどうか、その辺りはしっかりと議論をしてほしいと思います。
これは、ある総理経験者にも、それから防衛大臣経験者たちにも、何人とも議論しました。最終的にこれが幾ら掛かるかという話ですね。三千六百億で計画されたものが、その後九千三百まで上がって、それでもまだ四〇%の建設、進捗ということになると、恐らく沖縄県が試算しているとおり、二兆五千億掛かるのではないかという話になっています。
これは政治学的にはアウトですけれども、私、経済学もやっていますけれども、経済学的にはこれはオーケーです。これは、千二百メートルぐらいの滑走路二本、この程度の飛行場に二兆円も掛けてくれるこれだけの公共事業は全国探してもないと思います。金に糸目は付けない、幾らでも使っていいというような工事を進めようとしていると。
私も国交省の委員をしました。BバイCというものがあります。ベネフィットとコストを考えた上で、これが果たしてその額に見合うものかどうか。防衛大臣たちとも議論しましたけれども、これだけの二兆円のお金があれば何ができるかと。空母打撃群が四チームつくれるのではないかと、固定的なこの小さな基地を造る議論よりも、そこをなぜ議論しないかということも議論しています。
私、もちろん憲法を守る側にいますけれども、護憲であればこういう発言はできませんけれども、むしろ防衛力という議論であれば、辺野古ごときの議論で三十年も使っている場合ではないと思いますね。そういうことをしっかりと議論をしていただいて、沖縄でなければ解決できない、辺野古でなければ解決できないという発想の転換ができない政治家たちしかいないこの時代には期待をしないということであります。我々は、次の世代に、知恵ある世代にこの問題を先送りしていいのかどうかという、そういうところまで議論をしていただければというふうに思っています。
今日は、数字の上では非常に厳しい話になりますけど、辺野古の基地は時代遅れだという話ですね。三十年前の古い移転計画、これを更に遡って一九六〇年代に、アメリカの海兵隊と海軍が辺野古に新しい基地を造る計画を持っていました。これ、歴代防衛局長になる方には、この計画ぐらい見たのかという話をします。資料に付けてありますけれども、三ページの方に、これは、海兵隊が一九六六年、六七年に海軍も作っている計画であります。三ページです。この中では、しっかりと浅瀬に三千メートル級滑走路二本を計画をしていました。ベトナム戦争のさなかということでこの計画は頓挫していますけれども、この計画ぐらい踏まえて新しい計画を作ればよかったんですが、このときには今の深みにはまるような軟弱地盤は外しています。そこにはまったために何兆円も掛かるような計画になっているということを、どれだけの議員の皆さんが押さえているのかということですね。
そういったことも踏まえた上で、もう一つ、普天間基地をこの十五年間、私の研究室の窓からずっと見てきました。毎年のように工事が進み、今、辺野古を超える進捗状況じゃないかと思うぐらい新しい施設がどんどんでき上がっています。滑走路はかさ上げ工事が終わり、滑走路の中間には戦闘機用のストッパーまで造っている。それから、新しい司令部施設は、二、三年掛けて、それこそ四十億、五十億を掛けて更新が進んでいます。屋根はどんどん防水工事が進み、このお金、思いやり予算で出しているのか、それともアメリカ軍が直接出しているのか。アメリカ軍が出しているとするならば、この基地を十年で返すということはあり得ないと思います。どれだけのお金を掛けて普天間基地を整備をされているのか。辺野古の進捗よりもはるかに進む形で普天間の強化が進んでいることに対して、どれだけ視察をして、皆さん御覧になって、今この議論に関わろうとしているのかというところをしっかりと押さえてほしいというふうに思っています。
それから、この辺野古の問題ですけれども、辺野古基地については、今まさに三千六百から九千三百、そして沖縄県の試算では二兆五千億です。これだけのお金を掛けて造るだけの余力がもう日本にあるのかどうか、そのことについてもしっかりと議論をいただければと思っています。
これについては、もう自民党の幹部の皆さんも含めて、この問題は既に軍事の問題でなく利権の問題であるという発言までいただいています。この利権が動いてしまった段階で、これを止めるとどうなるかということを私も半ば恫喝のように言われました。これを止めると、沖縄の皆さん、死人が出ますよ、どれだけの工事が生活を支えているか御存じなんですかということを言われたりもします。そういうことを言われて、実際にあのダンプカーでたくさんの土砂を運んでいます。今、ダンプカーの運転手の中に若い女性の方もいます。こうやって、生活をそこに依存して支えるような形をつくられてしまった段階で、これを止めるということがどれだけリスクを負うかという。そして、それに代わる新しい公共事業を、代替の、代わりにそういうものをつくってあげない限り、この工事は止められないという話をしています。
反対運動だけで止まるものではないということを押さえた上で、皆さんが本当にこの辺野古の基地が止まるというのであれば、代わる施設をどこかで造って、そして、その利権をしっかりとサポートしてあげる、その必要もあるのではないかというふうに思っています。
この動きについては、辺野古の動きもそうですけど、辺野古弾薬庫の建設、これは既に終わっています。既に古くなった弾薬庫を、新しい施設を造っている。これは海兵隊の施設の中で、報告書の中で、計画書の中で出ていますけれども、十三の弾薬庫を取り壊して、十二の新たな弾薬庫と武器の組立て区画を造るという話がこの中でも出ています。実際にもう整備が終わっています。これ、一時期、地元紙がドローンで撮影をしたんですけれども、その段階で、造っている形がこれ核弾薬庫ではないのかという疑惑も指摘をされました。ところが、その後は埋められてしまいましたけれども、埋まって見えない状況ですけれども、こういう報道をされると、ドローン規制法というので飛べなくして見えなくしてしまうという、そんな状況が行われているんですね。
それから、辺野古の横に、キャンプ・ハンセン、シュワブ、陸上の方には新たな施設がどんどん造られているんですよ。むしろ、この間、普天間問題に、あるいは辺野古問題に縛られている間に、沖縄の基地はどんどん強化されている。これは話が違うということになってきます。
それから、そもそもが、二ページの方に入れましたけれども、普天間は世界一危険な基地というふうに誰が決めたのかと。この議論については何回かこの参議院の委員会でも議論しました。蓮舫さんがいたときでしたけれども、この数を実際に確認をしたのかと。今、危険性除去には辺野古が唯一だと言っていますけれども、これまで、昨年までに九百四十六件の米軍機事故が起こっています。その中で普天間基地で起こっているのは十九件ですね。これが世界一です。もう一つ、嘉手納基地は六百五十五件も起こっているんですね。三十倍も事故が起こっている嘉手納基地はなぜ一番になれないのかと、蓮舫さんに、二番じゃ駄目ですかという話をそのときに皮肉を込めて発言をしました。
こういった数字に基づいて世界一危険だというのであれば、その証拠を示してくれと、これが、我々学生たちに伝える大事な、証拠を示してこそ初めて世界一危険だというふうに言えるのではないかと。ラムズフェルド国防長官が上から見て世界一危険だと言ったから、それで世界一の名をほしいままにしていると、そういうことでいいのかと。
本当に危険を除去するのであれば、嘉手納をどけてください。嘉手納をどける力もないのに、普天間ごときで三十年も議論をしている我が国の政治に対して、期待感が薄れて、学生のほとんどが関心を持っていません、既に。普天間が動かない最大の理由は、地元の関心がなくなったんですよ。三十年も期待して動かせないこの政治に誰が期待しますか。そういうことを覚悟を決めて動く政治家がいないというところが、この国の残念なところだというふうに思っています。それをしっかりと変えていただければと思います。
そしてもう一つ、沖縄国際大学です。ヘリが落ちました。落ちたときに何が起こったか。二〇〇四年の話を皆さん覚えていますか。あのときに、地位協定上、そこを封鎖されて、事故調査もできないような状況です。消す段階では宜野湾の警察、消防署に期待をして、そこにやらせておいて、終わった後は自分たちが制圧をして調査もさせない。それで、その段階で、これ二ページに入れました、何をしていたかというと、ヘリの部品に含まれている放射性物質を含むそれを一生懸命探しているんですよ。
この写真を皮肉を込めてこれ司令官たちとの勉強会のときにも示しました。なぜアメリカ軍は沖縄を守ってやっているのに嫌われるのかと言われたので、こういうことをするからですと。黄色い防護服を着ている兵士は何を探しているか。放射性物質のあの部品を探しているんですね。横にいる袖をまくし上げている兵士たちは何なんだと、特別に放射性物質に強い体質を持っているのかという皮肉を込めて発言をしました。
こういうことがなぜまかり通るのか、我々学生たちの命を守るということがなぜ優先されないのかという、この国の政治は何を優先してこの基地問題を議論しているかというところを改めて問いたいというふうに思っています。
こういうことをしっかりと押さえた上で、それから、中谷さんも、元防衛大臣も発言をしていますけれども、分散しようと思えば九州でも分散できるが、抵抗が多くてできないと、理解してくれる自治体があれば移転できるという発言をしています。同じようなことを、民主党の最後の防衛大臣になった森本敏さんも同じような発言をしています。MAGTFが機能すれば沖縄でなくてもよいという、そういう発言をする政治家もいました。こういう人たちが今どれだけいるのかと。
この国の政治の中で、本気度で、この普天間を除去するという力を持っている政治家がいれば、名のりを上げてほしいというふうに思います。アメリカと議論して、しっかりとそれを除去できるだけの政治家がいれば、この問題について三十年も引っ張ったりはしないと思います。残念ですが、アメリカと交渉できる政治家がいないというところが、この問題の最大の弱点ではないかというふうに思っています。
それから、沖縄の侵攻の関係でいうと、いつも出てくるのが、沖縄がまさに太平洋の要石を、役割を果たされたりしてきていますけれども、沖縄は、実はもう米軍も沖縄から撤収をするという、そんな論文までも出しています。これ三ページに入れましたけれども、アメリカの海兵隊の幹部が、中国がまず戦争するときは沖縄を標的にしますと、家族が多く住む嘉手納基地や家族住宅が、初期段階で格好の標的となる滑走路や司令部施設と不快なほど近い、第一列島線に家族を同行すべきではないという、そんな話をしています。
今日も朝一の飛行機に乗ってきたんですけれども、アメリカ軍の家族連れがたくさん乗っていました。そして、キャンプ・キンザー、家族住宅はもぬけの殻、ようやく少しずつ戻ってきているようですけど、小学校は廃校になります。つまり撤退が始まっているのではないかという、そういうこともあります。その数についても公表されなくなっているんですよね。米軍が何人沖縄にいるのかも分からない、そして家族がどれだけいるかも分からない形で今その議論をしているというところです。そして、アメリカ軍は勝手にいつの間にか家族を逃がしているという、我々にとっては非常に懸念材料です、こういったものが。
それからもう一つ、報道では、日米が核使用想定でシナリオまで作っている、その上で米軍に核の脅しを要求しているという共同通信の報道もあります。核時代に沖縄でミサイル防衛の話をしていること自体が非常識です。そして、中国は今、核戦力をどんどん強化しています。毎年百発ずつ増やし、そして今、三十二発か三十四発ですか、実戦配備をしているというところも踏まえて、こういった周辺の状況も踏まえてしっかりとした議論をいただきたいというふうに思います。
また引き続き、この議論を深めていただければと思います。ありがとうございました。
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横沢高徳(立憲)
沖縄・北方問題及び地方の活性化等に関しての総合的な対策樹立に関する調査のうち、在沖縄米軍基地問題及び沖縄振興に関する件を議題とし、参考人の皆様から御意見を伺います。
この際、参考人の皆様に一言御挨拶を申し上げます。
本日は、御多忙のところ御出席をいただき、誠にありがとうございます。
皆様方から忌憚のない御意見を賜りまして、今後の調査の参考にしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
次に、議事の進め方について申し上げます。
まず、佐喜眞参考人、前泊参考人、川名参考人の順にお一人十五分以内で御意見をお述べいただき、その後、委員の質疑にお答え…
この発言のページ
5佐佐喜眞淳宜野湾市長
皆さん、こんにちは。普天間飛行場が所在する宜野湾市から参りました市長の佐喜眞淳でございます。
本日は貴重な機会を賜り、心より感謝を申し上げたいと思います。
さて、今年は普天間飛行場全面返還合意から三十年という非常に重要な節目であることを踏まえまして、主に、普天間飛行場の主な経緯及び早期閉鎖、返還などの視点、跡地利用の観点、本市への新たな支援の観点、以上の三つの観点から意見を述べさせていただきたいと思います。
まず、一点目の普天間飛行場の主な経緯及び早期閉鎖、返還などの観点でございます。
御案内のように、平成八年四月十二日、当時の橋本内閣総理大臣と…
この発言のページ
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横沢高徳(立憲)
ありがとうございました。
次に、前泊参考人にお願いいたします。前泊参考人。
この発言のページ
- (上の発言)
7前前泊博盛沖縄国際大学経済学部長・経済学部教授/沖縄国際大学理事
今日は沖縄国際大学から二人の理事が登壇をしておりますけれども、毎日普天間基地を見ていると、この基地が返るということをまともに考える人はいないと思います。
皆さん、普天間基地を見たことある方、あるいは最近行った方は何人ぐらいいらっしゃいますか。実際に見てみて、それが返ってくると思う方がどれだけいるかということを改めて問い直したいと思います。
今日、レジュメの方に少し入れさせていただきましたけれども、我々、学生と一緒に、この海兵隊の幹部の皆さんともディスカッションをしています。毎年、三回、四回と重ねていますけれども、彼らに聞いても、辺野古ができても普天間は返さないよと平気で言いますね。これはもちろん、軍人ですから、政治家の皆さんにこういうことを言うと首が危なくなるので言いませんけれども、本音ベースで聞いていくと、この普天間を返すばかはいないという話をしてきます。
これだけそろっているんですね。今日、レジュメに入れましたけれども、滑走路だけではなく、誘導路、着陸帯、駐機場、駐車場、プール、航空機用のガソリンタンク、照明装置や貯油施設、こういった司令部の施設も含めて、どんどん強化されていることはあっても、これが返らないということはまず、返すということはまずないだろうという、そういう発言が出てきます。
私もこれまた確認をしたいところでありますけれども、工事関係者からは、この普天間基地の下には核シェルターもあるんだという話も聞きました。そういうことも確認をした上で、あそこは実は石灰岩の岩の上にあるんですけれども、下は百本ぐらい鍾乳洞があるんですね。中には鍾乳洞を超えるような大きなホールもあります。
こういったものが返された後は観光施設にもなるのではないかという議論もされてきていますけれども、実際に、返された後の議論はするけれども、返すまでの話ですね。私も沖縄国際大学に来て十五年になりますけれども、渋滞がひどいんですね。これは五十八号線、そして三三〇というこの国道を挟んで、この三キロ余りの距離をこの普天間基地が邪魔して交通を遮断しているんですよ。
そうであればということで、十五年前にも提案をしましたが、せめて、返ってくる、返ってきた後も渋滞解消にもなるのでトンネルを二つ掘れという話をしました。これは伊丹でもそうですし、広島空港も、ほかの、岡山空港でもそうですけれども、飛行場の下に、滑走路の下にトンネルがないということはないんですね。交通を遮断しているんであれば、せめて、そういう日常的なまずこの困難すら解消しないで、返還の話ばかりしているという。
私も三十年この問題に関わってきましたけれども、もう司令官たちも、実は、もう三十年前、まさに新兵の頃にこの話が出て、今司令官クラスになっているんですね。そして、その普天間基地を見たときに、これを返して、あの役に立たない辺野古を何のために造っているんだという話になっています。三十年掛かってもう時代は変わっていると。我々はドローンやミサイルで戦争する時代に、あの基地を造って何の役に立つのかということをストレートに言ってきます。そして、そのことについては、何と言っているかというと、これは日本の建設業界の利権の問題に変わっているだけで、我々にとって必要なものかどうかという議論が全くなされていないという話を聞きます。
そういったことを考えると、皆さんの中で、本当に軍事的に辺野古の新しい基地がどれだけ抑止力に効果を発揮するのかということを証明できる人がいるのかどうか、その辺りはしっかりと議論をしてほしいと思います。
これは、ある総理経験者にも、それから防衛大臣経験者たちにも、何人とも議論しました。最終的にこれが幾ら掛かるかという話ですね。三千六百億で計画されたものが、その後九千三百まで上がって、それでもまだ四〇%の建設、進捗ということになると、恐らく沖縄県が試算しているとおり、二兆五千億掛かるのではないかという話になっています。
これは政治学的にはアウトですけれども、私、経済学もやっていますけれども、経済学的にはこれはオーケーです。これは、千二百メートルぐらいの滑走路二本、この程度の飛行場に二兆円も掛けてくれるこれだけの公共事業は全国探してもないと思います。金に糸目は付けない、幾らでも使っていいというような工事を進めようとしていると。
私も国交省の委員をしました。BバイCというものがあります。ベネフィットとコストを考えた上で、これが果たしてその額に見合うものかどうか。防衛大臣たちとも議論しましたけれども、これだけの二兆円のお金があれば何ができるかと。空母打撃群が四チームつくれるのではないかと、固定的なこの小さな基地を造る議論よりも、そこをなぜ議論しないかということも議論しています。
私、もちろん憲法を守る側にいますけれども、護憲であればこういう発言はできませんけれども、むしろ防衛力という議論であれば、辺野古ごときの議論で三十年も使っている場合ではないと思いますね。そういうことをしっかりと議論をしていただいて、沖縄でなければ解決できない、辺野古でなければ解決できないという発想の転換ができない政治家たちしかいないこの時代には期待をしないということであります。我々は、次の世代に、知恵ある世代にこの問題を先送りしていいのかどうかという、そういうところまで議論をしていただければというふうに思っています。
今日は、数字の上では非常に厳しい話になりますけど、辺野古の基地は時代遅れだという話ですね。三十年前の古い移転計画、これを更に遡って一九六〇年代に、アメリカの海兵隊と海軍が辺野古に新しい基地を造る計画を持っていました。これ、歴代防衛局長になる方には、この計画ぐらい見たのかという話をします。資料に付けてありますけれども、三ページの方に、これは、海兵隊が一九六六年、六七年に海軍も作っている計画であります。三ページです。この中では、しっかりと浅瀬に三千メートル級滑走路二本を計画をしていました。ベトナム戦争のさなかということでこの計画は頓挫していますけれども、この計画ぐらい踏まえて新しい計画を作ればよかったんですが、このときには今の深みにはまるような軟弱地盤は外しています。そこにはまったために何兆円も掛かるような計画になっているということを、どれだけの議員の皆さんが押さえているのかということですね。
そういったことも踏まえた上で、もう一つ、普天間基地をこの十五年間、私の研究室の窓からずっと見てきました。毎年のように工事が進み、今、辺野古を超える進捗状況じゃないかと思うぐらい新しい施設がどんどんでき上がっています。滑走路はかさ上げ工事が終わり、滑走路の中間には戦闘機用のストッパーまで造っている。それから、新しい司令部施設は、二、三年掛けて、それこそ四十億、五十億を掛けて更新が進んでいます。屋根はどんどん防水工事が進み、このお金、思いやり予算で出しているのか、それともアメリカ軍が直接出しているのか。アメリカ軍が出しているとするならば、この基地を十年で返すということはあり得ないと思います。どれだけのお金を掛けて普天間基地を整備をされているのか。辺野古の進捗よりもはるかに進む形で普天間の強化が進んでいることに対して、どれだけ視察をして、皆さん御覧になって、今この議論に関わろうとしているのかというところをしっかりと押さえてほしいというふうに思っています。
それから、この辺野古の問題ですけれども、辺野古基地については、今まさに三千六百から九千三百、そして沖縄県の試算では二兆五千億です。これだけのお金を掛けて造るだけの余力がもう日本にあるのかどうか、そのことについてもしっかりと議論をいただければと思っています。
これについては、もう自民党の幹部の皆さんも含めて、この問題は既に軍事の問題でなく利権の問題であるという発言までいただいています。この利権が動いてしまった段階で、これを止めるとどうなるかということを私も半ば恫喝のように言われました。これを止めると、沖縄の皆さん、死人が出ますよ、どれだけの工事が生活を支えているか御存じなんですかということを言われたりもします。そういうことを言われて、実際にあのダンプカーでたくさんの土砂を運んでいます。今、ダンプカーの運転手の中に若い女性の方もいます。こうやって、生活をそこに依存して支えるような形をつくられてしまった段階で、これを止めるということがどれだけリスクを負うかという。そして、それに代わる新しい公共事業を、代替の、代わりにそういうものをつくってあげない限り、この工事は止められないという話をしています。
反対運動だけで止まるものではないということを押さえた上で、皆さんが本当にこの辺野古の基地が止まるというのであれば、代わる施設をどこかで造って、そして、その利権をしっかりとサポートしてあげる、その必要もあるのではないかというふうに思っています。
この動きについては、辺野古の動きもそうですけど、辺野古弾薬庫の建設、これは既に終わっています。既に古くなった弾薬庫を、新しい施設を造っている。これは海兵隊の施設の中で、報告書の中で、計画書の中で出ていますけれども、十三の弾薬庫を取り壊して、十二の新たな弾薬庫と武器の組立て区画を造るという話がこの中でも出ています。実際にもう整備が終わっています。これ、一時期、地元紙がドローンで撮影をしたんですけれども、その段階で、造っている形がこれ核弾薬庫ではないのかという疑惑も指摘をされました。ところが、その後は埋められてしまいましたけれども、埋まって見えない状況ですけれども、こういう報道をされると、ドローン規制法というので飛べなくして見えなくしてしまうという、そんな状況が行われているんですね。
それから、辺野古の横に、キャンプ・ハンセン、シュワブ、陸上の方には新たな施設がどんどん造られているんですよ。むしろ、この間、普天間問題に、あるいは辺野古問題に縛られている間に、沖縄の基地はどんどん強化されている。これは話が違うということになってきます。
それから、そもそもが、二ページの方に入れましたけれども、普天間は世界一危険な基地というふうに誰が決めたのかと。この議論については何回かこの参議院の委員会でも議論しました。蓮舫さんがいたときでしたけれども、この数を実際に確認をしたのかと。今、危険性除去には辺野古が唯一だと言っていますけれども、これまで、昨年までに九百四十六件の米軍機事故が起こっています。その中で普天間基地で起こっているのは十九件ですね。これが世界一です。もう一つ、嘉手納基地は六百五十五件も起こっているんですね。三十倍も事故が起こっている嘉手納基地はなぜ一番になれないのかと、蓮舫さんに、二番じゃ駄目ですかという話をそのときに皮肉を込めて発言をしました。
こういった数字に基づいて世界一危険だというのであれば、その証拠を示してくれと、これが、我々学生たちに伝える大事な、証拠を示してこそ初めて世界一危険だというふうに言えるのではないかと。ラムズフェルド国防長官が上から見て世界一危険だと言ったから、それで世界一の名をほしいままにしていると、そういうことでいいのかと。
本当に危険を除去するのであれば、嘉手納をどけてください。嘉手納をどける力もないのに、普天間ごときで三十年も議論をしている我が国の政治に対して、期待感が薄れて、学生のほとんどが関心を持っていません、既に。普天間が動かない最大の理由は、地元の関心がなくなったんですよ。三十年も期待して動かせないこの政治に誰が期待しますか。そういうことを覚悟を決めて動く政治家がいないというところが、この国の残念なところだというふうに思っています。それをしっかりと変えていただければと思います。
そしてもう一つ、沖縄国際大学です。ヘリが落ちました。落ちたときに何が起こったか。二〇〇四年の話を皆さん覚えていますか。あのときに、地位協定上、そこを封鎖されて、事故調査もできないような状況です。消す段階では宜野湾の警察、消防署に期待をして、そこにやらせておいて、終わった後は自分たちが制圧をして調査もさせない。それで、その段階で、これ二ページに入れました、何をしていたかというと、ヘリの部品に含まれている放射性物質を含むそれを一生懸命探しているんですよ。
この写真を皮肉を込めてこれ司令官たちとの勉強会のときにも示しました。なぜアメリカ軍は沖縄を守ってやっているのに嫌われるのかと言われたので、こういうことをするからですと。黄色い防護服を着ている兵士は何を探しているか。放射性物質のあの部品を探しているんですね。横にいる袖をまくし上げている兵士たちは何なんだと、特別に放射性物質に強い体質を持っているのかという皮肉を込めて発言をしました。
こういうことがなぜまかり通るのか、我々学生たちの命を守るということがなぜ優先されないのかという、この国の政治は何を優先してこの基地問題を議論しているかというところを改めて問いたいというふうに思っています。
こういうことをしっかりと押さえた上で、それから、中谷さんも、元防衛大臣も発言をしていますけれども、分散しようと思えば九州でも分散できるが、抵抗が多くてできないと、理解してくれる自治体があれば移転できるという発言をしています。同じようなことを、民主党の最後の防衛大臣になった森本敏さんも同じような発言をしています。MAGTFが機能すれば沖縄でなくてもよいという、そういう発言をする政治家もいました。こういう人たちが今どれだけいるのかと。
この国の政治の中で、本気度で、この普天間を除去するという力を持っている政治家がいれば、名のりを上げてほしいというふうに思います。アメリカと議論して、しっかりとそれを除去できるだけの政治家がいれば、この問題について三十年も引っ張ったりはしないと思います。残念ですが、アメリカと交渉できる政治家がいないというところが、この問題の最大の弱点ではないかというふうに思っています。
それから、沖縄の侵攻の関係でいうと、いつも出てくるのが、沖縄がまさに太平洋の要石を、役割を果たされたりしてきていますけれども、沖縄は、実はもう米軍も沖縄から撤収をするという、そんな論文までも出しています。これ三ページに入れましたけれども、アメリカの海兵隊の幹部が、中国がまず戦争するときは沖縄を標的にしますと、家族が多く住む嘉手納基地や家族住宅が、初期段階で格好の標的となる滑走路や司令部施設と不快なほど近い、第一列島線に家族を同行すべきではないという、そんな話をしています。
今日も朝一の飛行機に乗ってきたんですけれども、アメリカ軍の家族連れがたくさん乗っていました。そして、キャンプ・キンザー、家族住宅はもぬけの殻、ようやく少しずつ戻ってきているようですけど、小学校は廃校になります。つまり撤退が始まっているのではないかという、そういうこともあります。その数についても公表されなくなっているんですよね。米軍が何人沖縄にいるのかも分からない、そして家族がどれだけいるかも分からない形で今その議論をしているというところです。そして、アメリカ軍は勝手にいつの間にか家族を逃がしているという、我々にとっては非常に懸念材料です、こういったものが。
それからもう一つ、報道では、日米が核使用想定でシナリオまで作っている、その上で米軍に核の脅しを要求しているという共同通信の報道もあります。核時代に沖縄でミサイル防衛の話をしていること自体が非常識です。そして、中国は今、核戦力をどんどん強化しています。毎年百発ずつ増やし、そして今、三十二発か三十四発ですか、実戦配備をしているというところも踏まえて、こういった周辺の状況も踏まえてしっかりとした議論をいただきたいというふうに思います。
また引き続き、この議論を深めていただければと思います。ありがとうございました。
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横沢高徳(立憲)
ありがとうございました。
次に、川名参考人にお願いいたします。川名参考人。
この発言のページ
9川川名晋史大東文化大学法学部政治学科教授
川名でございます。
アメリカの海外基地政策について研究している研究者でございます。本日は、お招きいただきまして、ありがとうございます。
私の方からは、アメリカの海外基地政策における在沖米軍基地の位置付けと、それから普天間返還が進まない理由、そして今後の課題についてお話をする予定でおりますけれども、前泊参考人の陳述と一部重なるところがありますので、時間も限られておりますので、一部割愛しながら、お手元の事前に配付させていただいたレジュメに沿ってお話しさせていただきたいと思います。
私の話のポイントは、先に申し上げておきますと、アメリカはこれまでも、これ…
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横沢高徳(立憲)
ありがとうございました。
以上で参考人の御意見の陳述は終わりました。
これより参考人に対する質疑を行います。
なお、質疑及び答弁は着席のままで結構でございます。
質疑のある方は順次御発言を願います。
この発言のページ