お答え申し上げます。
保障措置は、国内の核燃料物質等が平和目的にのみ利用されているということを国際的にも担保するために必要な基本的な枠組みでございまして、原子力利用の大前提となる大変な重要なものであるというふうに認識しております。しかしながら、一般に若者の原子力離れということが指摘されている原子力分野の中でも、特に保障措置という分野は非常にニッチな分野でございますので、その専門人材を確保して育成していくということは容易なことではありませんので、これは官民共通の課題というふうに認識してございます。
こうした中、委員御指摘のように、六ケ所の再処理施設等が本格稼働、本格操業すると、IAEAから求められる国内の保障措置業務も、質も高まりますし量も増大するというようなことにつながっていきますので、原子力規制委員会では、昨年度から設置しました国内保障措置制度のあり方検討会において、専門家あるいは原子力事業者の参加も得て検討を進めてまいりました。
その中で、例えば保障措置を実施する専門機関の法人形態の在り方としては、独立行政法人として業務を実施し得るよう検討すべきといった意見がありましたし、また、IAEAを含む関係機関の人材交流を推進するとともに、専門機関がこの官民人材育成のハブとして機能することが必要であるという御指摘、さらには、保障措置対応の実効性あるいは確実性をより向上させるために必要な原子力事業者としての講ずべき措置を法令上明確化すべきといった御指摘なされまして、今月の十日でございますけれども、そういった内容の報告書が取りまとめられたというところでございます。
原子力規制庁といたしましても、この報告書の内容を踏まえまして、国内の保障措置体制の充実強化に向けた具体策を今後早急に検討してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
58伊伊藤辰夫(国民)
前向きな答弁、ありがとうございました。引き続き、丁寧な情報発信を努めていただきたいと思います。
次に、IRRSの指摘の中でも、特に人材の確保、育成の重要性が挙げられている点は、我が国の原子力規制の基盤に関わる重要な論点であると受け止めております。改めて、原子力人材の確保、育成について質問いたします。
現在、原子力分野全体として人材の確保が非常に厳しくなっていると聞いておりますが、規制の現場においても同様の課題があるのではないでしょうか。原子力規制委員会として、原子力人材の確保、育成についてどのような点を具体的な課題と認識し、現在どのような対応を講じて…
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59山山中伸介原子力規制委員会委員長
お答えいたします。
御指摘のように、近年、原子力分野への進学を希望する学生の減少に伴いまして、原子力分野を担う人材の確保が徐々に困難になってきております。原子力の規制を担う人材についても同様でございます。危機感を持って現在当たっているところでございます。
原子力規制委員会におきましては、原子力規制人材の育成は極めて重要な課題であると考えておりますので、将来の原子力規制を着実に進めていくことを目的といたしまして、広く原子力安全及び原子力規制に関わる人材を確保、育成するために、大学等と連携をした原子力規制人材事業を平成二十八年度から実施をしているところで…
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60伊伊藤辰夫(国民)
ありがとうございました。
人材育成は、早期に成果が出るものではなく、将来を見据えて継続的に取り組んでいくことが不可欠であり、推進、規制の立場を超えた我が国全体の原子力政策の基盤に関わる問題です。関係省庁には是非しっかりと連携をして取り組んでいただきたいと思います。
今の人材の議論とも密接に関係しますが、特に、極めて高い専門性や経験が求められる保障措置についてお尋ねします。
我が国は、ウランやプルトニウムの核兵器転用の兆候を発見する保障措置を受け入れ、協定をIAEAと締結しており、非核兵器国として唯一、大規模な商業用再処理施設を保有していることから、…
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- (上の発言)
61古古金谷敏之原子力規制委員会原子力規制庁長官官房核物質・放射線総括審議官
お答え申し上げます。
保障措置は、国内の核燃料物質等が平和目的にのみ利用されているということを国際的にも担保するために必要な基本的な枠組みでございまして、原子力利用の大前提となる大変な重要なものであるというふうに認識しております。しかしながら、一般に若者の原子力離れということが指摘されている原子力分野の中でも、特に保障措置という分野は非常にニッチな分野でございますので、その専門人材を確保して育成していくということは容易なことではありませんので、これは官民共通の課題というふうに認識してございます。
こうした中、委員御指摘のように、六ケ所の再処理施設等が本格稼働、本格操業すると、IAEAから求められる国内の保障措置業務も、質も高まりますし量も増大するというようなことにつながっていきますので、原子力規制委員会では、昨年度から設置しました国内保障措置制度のあり方検討会において、専門家あるいは原子力事業者の参加も得て検討を進めてまいりました。
その中で、例えば保障措置を実施する専門機関の法人形態の在り方としては、独立行政法人として業務を実施し得るよう検討すべきといった意見がありましたし、また、IAEAを含む関係機関の人材交流を推進するとともに、専門機関がこの官民人材育成のハブとして機能することが必要であるという御指摘、さらには、保障措置対応の実効性あるいは確実性をより向上させるために必要な原子力事業者としての講ずべき措置を法令上明確化すべきといった御指摘なされまして、今月の十日でございますけれども、そういった内容の報告書が取りまとめられたというところでございます。
原子力規制庁といたしましても、この報告書の内容を踏まえまして、国内の保障措置体制の充実強化に向けた具体策を今後早急に検討してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
62伊伊藤辰夫(国民)
ありがとうございました。
最後に、万が一の備えという観点から、原子力防災についてもお伺いします。
原発事故が起きた際には、周辺住民の避難など、放射線からの防護措置を講じる必要がありますが、原子力災害は単独で起きるのではなく、大規模な地震や津波などの自然災害との同時発生、つまり複合災害が起きることを想定し、それに備える必要があると考えます。一昨年の能登半島地震や今後発生が想定される南海トラフ地震などを念頭に置くと、避難経路の確保や関係機関との緊密な連携、住民避難の実効性向上など、複合災害を想定した対策は一刻の猶予もありません。
政府においては、避難経…
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63福福島健彦内閣府大臣官房審議官
お答え申し上げます。
委員御指摘のとおり、万が一の原発事故に備えて、関係省庁や関係自治体が緊密に連携しながら、複合災害への備えも含め、原子力防災体制の充実強化を図っていくことが極めて重要でございます。
複合災害が現に発生した場合は、国においては、いずれも総理大臣を本部長として、自然災害対応のための災害対策本部と原子力事故対応のための原子力災害対策本部を設置し、これらの合同会議を設置することで複合災害に対する万全の体制を中央では構築いたします。
また、平時におきましては、原子力発電所の所在地域ごとに関係省庁、関係自治体などが参加する地域原子力防災協議…
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64伊伊藤辰夫(国民)
平時から地元自治体や地域住民も巻き込んだ訓練の実施などが必要であり、こうした取組を通じて、緊急時対応の実効性が更に高めていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。
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