八代尚宏昭和女子大学特命教授

2026年3月24日・第221回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 125 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 267 発言)

御質問ありがとうございました。

これについては、私もOECDで、実はジャパンデスクというところで八〇年代の末に働いていたんですが、外国の人から、なぜ日本はこんなにうまくいっているのかという質問がたくさん来たわけですが、九〇年代に入ると全く逆で正反対なわけですね。だから、よく日本人が怠け者になったとか経営者が悪くなったとか言われますが、そんな問題ではないんじゃないかというふうに考えるわけです。

これについては財政金融政策のやり方が間違っているとかそういうのもあるんですが、私は、一番大事な点は、世の中が九〇年代に大きく変わった、世界がですね、で、技術革新が起こった、だけど日本は何も変えなかった。それは過去の八〇年代までの日本が余りにもうまくいっていたから、いわゆるこれは過去の成功体験が変化する社会に対応していないという説明が私は最もあるのではないかと思います。

ですから、もっと財政を吹かせとか金融を緩和しろというマクロ政策もあるかもしれませんが、大事なのは、過去の高い成長期にできた制度、例えば雇用慣行もそうですし、そういうものをやっぱり新しい環境に応じて変えていかなきゃいけない。それができていないということが、やっぱりいつまでたっても、失われた十年が失われた三十年になってきたことの一番大きな要因じゃないかと思っております。

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