高平奇恵一橋大学大学院法学研究科教授/弁護士

2026年6月25日・第221回国会 参議院 法務委員会 第18号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 89 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 115 発言)

重要な御指摘をありがとうございます。

そもそも再審請求をすること自体が御本人にとっては極めて難しい、これは確かだと思います。

冤罪救済、近年された事件を見ていただければ分かるんですが、弁護団事件です。何人もの弁護士が何十年もの時間を掛けて、精力をつぎ込んで初めて救済される、それが今の再審請求の実態です。本来そうであってはならないはずです。専門的な援助なくして確定判決の証拠構造を的確に分析し、どこに問題があるかを発見し、そこを弾劾するための新証拠を獲得する。これが素人の再審請求人にできるでしょうか。私でも大変な思いをしております。

私、現在、三つの再審事件の弁護団に所属しておりますが、そもそも、証拠構造の正確な分析、どこに弾劾ポイントがあるのかの発見、極めて専門的であり、経験も能力も必要です。何人もの弁護士が集まって初めて、ここが弾劾できるのではないか、そういうポイントが見付かる。新証拠の獲得はもっと大変です。

じゃ、その弾劾ポイントが見付かったとして、どんな専門家に何を頼んだらここを効果的に弾劾できるのか、自分の法律の専門の、専門職であっても、法律を知っているだけでは分からない、多くの知識を使わなければいけません。勉強して、本当に弾劾できるのかというところをきちんと調べて、専門家の協力を得て。到底御本人にできるものではありません。

ですから、弁護人の援助は必須です。しかし、今回それについては全く、全く手当てがされていない、それが現状かと思います。

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