西川芳昭龍谷大学経済学部教授

2026年7月14日・第221回国会 参議院 農林水産委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 63 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 87 発言)

御質問ありがとうございます。

ちょっと質問からずれるかもしれないんですけれども、伝統野菜とか地域の野菜を守っていく、それはすごく大切なことだと思うんですけれども、根本的にその地域の野菜をブランド化するというふうな考え方の下に、作物とか種が物とか商品とかいう価値のみが強調されているというふうに私は懸念するんですね。例えば長崎の岩崎さんは種を取っておられる、ニンジンとかの種を取っておられる方ですけど、彼はニンジンの種を取るときにあやすと言うんですよね。本当に私たちが赤ちゃんをあやすって、そういうふうな関係というものに根差したものでないと、最終的な持続性というのは担保できないというふうに思うんです。お金であれば、それは売れるときはそれでいいかもしれないですけど、売れなくなる、そもそも伝統野菜がなくなっているというのは消費がないからなくなっているわけなんで、そもそもやっぱりそこの生き物としての関係性というものに根差したものでないと、持続性というのは保たれないと思います。

一方で、県の方なんですけれども、ミネアサヒSBLとか最新の品種を作ってこられた育種の方々が、優れた圃場抵抗性遺伝子は単なる使い捨ての消耗品として濫用されるべきではないと、自然から人類に授けられた共通の財産、宝物として永続的に守り、管理すべきだということを主張されているんですね。このために種苗法というのはやはり強化していかなければいけない、コモンズを増やすために強化していかなければいけない。

だから、その最先端の技術を使うかとか伝統野菜を守るかということを二項対立にするんではなくて、本当に私たち人間が自然から与えられた恵み、宝物というものをどういうふうに扱っていくのかという、そこに立たない限りは、種苗法を幾ら強化しても盗んでいく人は盗んでいきますし、ブランド化してもはやり廃りがあるわけですから、やはりその環境と人間の永続性を考えるためにはやっぱり根本的な物の考え方、世界観を変えていくことが必要だと思います。少し質問の趣旨とずれますけれども、私の考えを述べさせていただきます。

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