御質問ありがとうございます。
遺伝資源というのは本当に品種育成の大本の大本ですので、非常に大切な資源だと思います。そもそもジーンバンクというのは、歴史的にはアメリカ、ロシアの、二十世紀初頭の超大国が遺伝資源を集めることが重要だというところから始まっていまして、例えば第二次世界大戦の最中でも、イギリスのジャガイモの遺伝子の探索隊が南米大陸に出ていたとかですね、本当に戦争中であっても常にその遺伝資源の確保というのは国の最重要政策として実施されていたという歴史があって、それをずっとこう時代を今にたどっていきますと、日本でもすごく重要視されていて、遺伝資源の収集というのが積極的に行われていた。
それは国内もそうですし、海外の遺伝資源の収集が行われていたこともあったんですけれども、聞き及びますに、昨今、必ずしも十分な予算、人員が配置されているわけではないというふうに聞いておりまして、これはやはり非常に私たちの国の農業を支える基盤としては非常に懸念されるべき状況だとは思います。また、その利用に関しても、種をジーンバンクに入れておいても、そのままずっと生きているわけではないんで、ジーンバンクの中でも更新していかなければいけないんですけれども、そのことに関しても十分な、何というんですか、資源といいますか、人においても予算においてもないということ。それから、集めてきた資源の中身をどのようなキャラクターを持っているかということを調べなければいけないんですけれども、今、野菜等に関しては種苗協会等の協力も得ていろいろと調べておられるということですけれども、これに関しても体制が決定的に弱いというふうに考えています。
そういう意味では、やはりジーンバンク、遺伝資源の保全に関する体制強化というのは非常に重要だと思いますし、ABSというんですけれども、その使った遺伝資源から得られた利益に関してその遺伝資源の元にある国、地域に返して還元していくという制度も十分に整備していく必要があるかと思います。
あと一点、都道府県に関しては、有名な事例としては、広島県の農業ジーンバンクがやはり様々な理由で閉鎖されたということがありまして、これは設立のいきさつが、指定試験地があった頃に、広島県で指定試験を行うと同時に県内向けの野菜を育種していこうということでつくられたんで、ある意味では時代的に一定の使命を終えたという部分もあるんですけれど、ただ、広島県のジーンバンクは農家の方に直接つながっていて、種を貸し出しているというんですか、そういうふうな特殊なシステム、これも世界的に注目されていたシステムなんですけど、そのようなものが継続できないような状況になっているという今の日本のジーンバンクの制度、行政というのはちょっと私自身は憂うべき状態だと思っております。
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舟山康江(国民)
ありがとうございました。
改めて、その地域の特性に合わせた品種開発、育種というものの重要性、私も大変重要だなと思っておりますし、しっかりとこれからも前に進めていただきたいと思います。
それを実現するためには、やはり財政的な裏付けがなければなかなか進まないというふうに思います。そういう中で、この人材確保、人材育成、それから県としての財政、また、これ国からの様々な交付税措置等もあると思いますけれども、現状における今の課題でしょうか、何か直面している課題等があったら、併せてお聞かせください。
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32栗栗原潤長野県農業試験場研究企画・知的財産部長
ありがとうございます。
県の予算につきましては、育種に関しましては、県の一般財源の予算、それからこれまで開発しました品種の許諾料で得られる許諾料収入というものを活用してやっておるところでございます。
さらに、先ほどの説明で申し上げましたように、海外への許諾によります許諾料収入というものを次の品種育成につなげるということで、更にそこに加えて、育種活動、研究活動を加速させるというような対策を取っておるところでございます。
なかなか育種に関しましては、連携は他県ともいたしますし、農研機構さんともいたしますし、大学さんともいたすわけなんですけれども、やはり…
この発言のページ
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舟山康江(国民)
ありがとうございました。
育種するにも、元となる作物の種とか遺伝資源が非常に大事だというふうに思います。そういう中で、西川参考人からの旅する種子の話とか、それから印鑰参考人からの在来種の重要性とか、ある意味では、遺伝的な多様性、様々な遺伝資源が、新たな品種を育成する意味でも、多様な遺伝資源をしっかり確保するという意味でも大事なのかなと思っています。
そういう中で、日本でのこの遺伝資源の保存に関しましては、農研機構に遺伝資源研究センター、いわゆるジーンバンクですけれども、ありますけれども、我々も委員会でも視察にも行きましたが、必ずしも十分とは言えないの…
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- (上の発言)
34西西川芳昭龍谷大学経済学部教授
御質問ありがとうございます。
遺伝資源というのは本当に品種育成の大本の大本ですので、非常に大切な資源だと思います。そもそもジーンバンクというのは、歴史的にはアメリカ、ロシアの、二十世紀初頭の超大国が遺伝資源を集めることが重要だというところから始まっていまして、例えば第二次世界大戦の最中でも、イギリスのジャガイモの遺伝子の探索隊が南米大陸に出ていたとかですね、本当に戦争中であっても常にその遺伝資源の確保というのは国の最重要政策として実施されていたという歴史があって、それをずっとこう時代を今にたどっていきますと、日本でもすごく重要視されていて、遺伝資源の収集というのが積極的に行われていた。
それは国内もそうですし、海外の遺伝資源の収集が行われていたこともあったんですけれども、聞き及びますに、昨今、必ずしも十分な予算、人員が配置されているわけではないというふうに聞いておりまして、これはやはり非常に私たちの国の農業を支える基盤としては非常に懸念されるべき状況だとは思います。また、その利用に関しても、種をジーンバンクに入れておいても、そのままずっと生きているわけではないんで、ジーンバンクの中でも更新していかなければいけないんですけれども、そのことに関しても十分な、何というんですか、資源といいますか、人においても予算においてもないということ。それから、集めてきた資源の中身をどのようなキャラクターを持っているかということを調べなければいけないんですけれども、今、野菜等に関しては種苗協会等の協力も得ていろいろと調べておられるということですけれども、これに関しても体制が決定的に弱いというふうに考えています。
そういう意味では、やはりジーンバンク、遺伝資源の保全に関する体制強化というのは非常に重要だと思いますし、ABSというんですけれども、その使った遺伝資源から得られた利益に関してその遺伝資源の元にある国、地域に返して還元していくという制度も十分に整備していく必要があるかと思います。
あと一点、都道府県に関しては、有名な事例としては、広島県の農業ジーンバンクがやはり様々な理由で閉鎖されたということがありまして、これは設立のいきさつが、指定試験地があった頃に、広島県で指定試験を行うと同時に県内向けの野菜を育種していこうということでつくられたんで、ある意味では時代的に一定の使命を終えたという部分もあるんですけれど、ただ、広島県のジーンバンクは農家の方に直接つながっていて、種を貸し出しているというんですか、そういうふうな特殊なシステム、これも世界的に注目されていたシステムなんですけど、そのようなものが継続できないような状況になっているという今の日本のジーンバンクの制度、行政というのはちょっと私自身は憂うべき状態だと思っております。
35印印鑰智哉OKシードプロジェクト事務局長
ありがとうございます。
ジーンバンクありますけれども、種はやはり生きた形で活用され続けなければいけないと思うんですよね。冷蔵庫に置いておけば遺伝資源としてDNA解析ができるかもしれないけれども、本当に発芽するかどうか、これというのは確保されないわけですよね。もちろん、更新していけばいいわけですけれども。
実際、これ世界ではどうなっているかということなんですけれども、例えばフィリピンではMASIPAGというNGOがあるんですが、ここの団体は、フィリピン中の全ての島から在来種の種を集めて、その品種が何と二千種類ある。その二千種類の中から農家に貸し出すんで…
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舟山康江(国民)
ありがとうございます。
どういう形であれ、しっかりとしたそれぞれの固有の特性を持った固有の品種が維持される仕組みは非常に大事なのかなと思うんですね。各地域で、本当にこの地域にしかない在来品種ってたくさんありますけれども、ある人が作らなくなったらもうなくなってしまうかもしれないということがないように、今あるうちにどういう形で維持するのかという仕組みも、こういった今回の法律、直接関係するわけじゃないんですけれども、併せて議論する必要があるのかなということを強く感じたところでありました。
栗原参考人にお聞きしたいんですけど、長野県ではこういったいわゆる遺伝…
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37栗栗原潤長野県農業試験場研究企画・知的財産部長
ありがとうございます。
長野県では種子条例というものを制定しております。この中では、主要農産物としまして、稲、麦、大豆の種子、奨励品種として定め、生産奨励をしつつ、種子をいかに安定的に生産し、生産現場に供給するのかということを県として取り組むんだということでやっております。
これの種子条例には、在来伝統野菜というものも保護してまいりましょうという条例にしておりまして、長野県も、先ほど申しましたような多様な環境であるがために、多様な伝統野菜という地域特産のものが多数ございます。こういうものを認定をした上で、そういうものをいかに絶やさないように生産を維持…
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