2026年5月21日・第221回国会 参議院 総務委員会 第9号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 110 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 132 発言)

今の言っていることは正しいと思いますね、実際はですね。ですから、一旦特殊標章を付けると、これが戦闘の期間中使えなくなるということなんですよね。でも、皆さんは、あたかも何かPFI船が使えるかのような形で皆さんに周知をしている、そういう状況に今なっています。

やはり、こういう意味では、私たちは、今回のこの国民避難計画、保護計画の中で、自衛隊が運用するPFI船舶は国際法上の軍隊であって、有事には軍事目標となる。したがって、今のようなやり方でやると、一九四四年八月二十二日、沖縄から本土への学童疎開船が鹿児島沖で米潜水艦によって沈められ、学童七百八十四名を含む千四百八十四人が亡くなった対馬丸事件の悲劇が本当に再現するかもしれない。このようなことが県民の記憶に深く刻まれています。

中谷前防衛大臣は、沖縄戦の悲劇を繰り返さないために住民避難に万全を期すと繰り返していました。防衛省・自衛隊が特殊標章も使用しない軍事目標である自衛隊PFI船舶を住民避難に使用することは、果たして住民の安全確保に万全を期していると言えるのでしょうか。

自衛隊PFI船舶は、有事に先島諸島に自衛隊の部隊を輸送する任務を与えられています。防衛省によれば、例えば配付資料⑤のとおり、二〇二五年九月の米海兵隊との日米共同演習、レゾリュート・ドラゴン25で、PFI船舶、「ナッチャンワールド」が陸自部隊を運ぶ物資輸送訓練を、そしてまた十月の自衛隊統合演習では、PFI船、「はくおう」と「ナッチャンワールド」が自衛隊ミサイル部隊などを沖縄県まで運ぶ部隊・装備品輸送訓練を実施しています。

自衛隊輸送艦による住民避難は、行きに軍隊を運んできて、帰りに空きのスペースで特殊標章を使わずに住民避難を手伝うというようなもので、軍事目標、攻撃目標とされても国際法的に保護されません。逆に、住民が乗っていることで敵対勢力から攻撃を受けないとすれば、住民を人間の盾として利用する日本政府の国際人道法違反行為と見られかねません。

避難のためとはいえ、特殊標章を使わない攻撃目標となる軍艦にあえて乗りたいと思う住民がいるでしょうか。特殊標章を使用しないなら、自衛隊が避難に関わらない方がよほど住民の安全につながるものではないでしょうか。いかが考えますか。

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