宿本尚吾国土交通省住宅局長

2026年7月23日・第221回国会 参議院 国土交通委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 81 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 118 発言)

お答えをいたします。

現在の建築物省エネ法におきましても、住宅トップランナー制度という制度がございます。この住宅トップランナー制度においては、供給戸数で市場のおおむね二分の一をカバーするいわゆる大手の住宅供給事業者に対して国が省エネ基準よりも高い目標を設定をし、住宅の省エネ性能の向上の取組を進めているところであります。

具体的には、ZEH水準の省エネ性能の適合義務化を目指す二〇三〇年度よりも前に、この住宅トップランナー事業者につきましてはZEH水準に相当する省エネ制度の達成を求めているところであります。その結果といたしまして、ZEH水準の住宅に求められる省エネ性能の高い建材、これは、窓でありますとか断熱材でありますとか建築設備、給湯器でありますとかそういう機器でありますが、こういった性能の高い建材が一般化をし、御指摘の地域の中小工務店においてもZEH水準の住宅に取り組みやすくなるなどの効果を既に上げていると考えてございます。

一方で、現在あります住宅トップランナー制度に起因をして中小工務店の淘汰が行われたという声は聞いていないところであります。また、こうした取組を実施してきた結果、近年、住宅トップランナー事業者の中のより大手の事業者については、ZEH水準を更に上回る、より高度な省エネ性能の住宅を多数供給している状況となってございます。

この法案では、こうした状況を踏まえて、住宅供給戸数が特に多い最大手の住宅供給事業者に対してより高度な省エネ性能の住宅の供給に関する計画の提出などの新たな規制を課すことで、現行の住宅トップランナー制度と同様に、省エネ性能の高い建材の一般化が図られ、地域の中小工務店においても省エネ性能の高い住宅を供給しやすくなるものと考えているところであります。

このため、この新しい制度、すなわち上位住宅トップランナー制度に起因をして中小工務店の淘汰が起こるとは想定しておらず、本法案の施行後の大手事業者と中小事業者の受注に関するシェアの変化の見通しも持っていないところでございます。

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