御質問ありがとうございます。なかなか重たい問題でございます。
御指摘ありましたように、今世界的に各国で自国第一主義的な動きが起きていて、それが、何といいますか、自国第一主義が共鳴しているというような状況でございます。その背景にあるのは、先ほど御説明したような各国における旧来の政治勢力がその基盤を喪失していること、さらに、グローバル化の中では新しいイシューが起きてきて、それが旧来の政党は対応できなくなってきていることであります。
〔理事吉井章君退席、会長着席〕
特に外国人、移民関連にしましては、やっぱりヨーロッパにおいても今非常に重大な問題となっております。ただ、これ、国によって何をよしとするかというのは全然やはり違うんですね。例えば中東欧であれば、そもそも移民や難民は、特に難民はほとんど入れない、シャットアウトするというような形で近年来ておりましたし、他方で、ヨーロッパの中でも南の方で、つい最近もニュースになりましたように、スペインでは五十万人に及ぶ非正規移民を正規化していくという方向になっている。
結局、移民や難民、外国人とどう向き合うかというのは、それぞれの国が自国をどのようなコミュニティーとして理解するかということを反映していると思います。やっぱりスペインの話も、私はそのニュースを見て、興味を持って改めて見てきたんですけれども、少子高齢化、様々な問題の中で、移民がきちんと正規化しなければいけないというのがスペインの主流派では強い。ただ、そのような理解を取っている国は西ヨーロッパの中でも一部であります。むしろ、その国のナショナルなアイデンティティー、価値規範を重視し、そこに合致する人を入れていくという発想がどちらかといえばヨーロッパの中でも北の方は強いわけですね。
むしろ、必要なことは、一体自分の国がどのような形で移民、外国人と向き合うのか、ナショナルコミュニティーをつくるときに、その構成員は誰なのかということをきちんと議論していかないと後になって望まない分断が起こるというのが私の懸念するところでございます。ちょっと取りあえず、抽象的ですが。
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伊藤孝江(公明)
ありがとうございました。
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36
鈴木宗男(自民)
石井苗子さん。
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37
石井苗子(維新)
両参考人の先生方、ありがとうございます。
水島先生にお聞きしたいんですけれども、先ほどのポピュリズムとは何かというところの点なんですが、理念の帝国の崩壊だというお話の続きで、エリート支配だったり既得権益を批判して急進的な革新を訴える政治運動ということで、先生の著書の中に、世界の潮流の変化と右派ポピュリスト政党の拡大という中に、先ほどから日本の例が出ておりまして、参議院の選挙なども入っておりまして、参政党が大きく支持率を上げて、反移民、反難民を掲げるヨーロッパの右派のポピュリストの政党をほうふつとさせるものがあったというふうに書いてありまして、その後に、…
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- (上の発言)
38水水島治郎千葉大学大学院社会科学研究院教授
御質問ありがとうございます。なかなか重たい問題でございます。
御指摘ありましたように、今世界的に各国で自国第一主義的な動きが起きていて、それが、何といいますか、自国第一主義が共鳴しているというような状況でございます。その背景にあるのは、先ほど御説明したような各国における旧来の政治勢力がその基盤を喪失していること、さらに、グローバル化の中では新しいイシューが起きてきて、それが旧来の政党は対応できなくなってきていることであります。
〔理事吉井章君退席、会長着席〕
特に外国人、移民関連にしましては、やっぱりヨーロッパにおいても今非常に重大な問題となっております。ただ、これ、国によって何をよしとするかというのは全然やはり違うんですね。例えば中東欧であれば、そもそも移民や難民は、特に難民はほとんど入れない、シャットアウトするというような形で近年来ておりましたし、他方で、ヨーロッパの中でも南の方で、つい最近もニュースになりましたように、スペインでは五十万人に及ぶ非正規移民を正規化していくという方向になっている。
結局、移民や難民、外国人とどう向き合うかというのは、それぞれの国が自国をどのようなコミュニティーとして理解するかということを反映していると思います。やっぱりスペインの話も、私はそのニュースを見て、興味を持って改めて見てきたんですけれども、少子高齢化、様々な問題の中で、移民がきちんと正規化しなければいけないというのがスペインの主流派では強い。ただ、そのような理解を取っている国は西ヨーロッパの中でも一部であります。むしろ、その国のナショナルなアイデンティティー、価値規範を重視し、そこに合致する人を入れていくという発想がどちらかといえばヨーロッパの中でも北の方は強いわけですね。
むしろ、必要なことは、一体自分の国がどのような形で移民、外国人と向き合うのか、ナショナルコミュニティーをつくるときに、その構成員は誰なのかということをきちんと議論していかないと後になって望まない分断が起こるというのが私の懸念するところでございます。ちょっと取りあえず、抽象的ですが。
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石井苗子(維新)
ありがとうございます。
そうすると、水島先生としては日本は何が欠けているとお思いになりますか。
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40水水島治郎千葉大学大学院社会科学研究院教授
ありがとうございます。
その点では、本日、鏡としてのヨーロッパと申しましたが、やっぱりヨーロッパの、何といいますか、やらなかったことをやっぱりちょっと見ていかないといけない。
元々、御承知のとおり、日本で外国人人口がかなりヨーロッパに比べて少なかったのは、高度経済成長期に必要となる労働力がヨーロッパはもう国外から入れるしかなかった。でも、日本の場合は国内、特に農村部からの流入、大都市圏に流入する人々が担い手となることで移民に頼る必要はなかったという面もあるわけですね。
ヨーロッパの場合は、ただ、そこで、何といいますか、欠けていたのは、ゲストアルバイ…
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石井苗子(維新)
ありがとうございます。よく分かりました。
下斗米先生にお伺いします。
ロシアとウクライナ戦争の展開とインパクトにつきまして大変スピーディーで御講義をいただきまして、五十年の研究に私が追い付くわけもございませんが。
プーチンが私はウクライナ戦争を進めているんだと思っていたんですけれども、プーチンというのは、大統領ですけれども、必ず交代の時期が来ると思うんですが、プーチンの後任というのはいるのでしょうかと、プーチンが交代したらロシアはどうなるんでしょうかという質問にお答えしていただきたいんですが。
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