これ、古くて新しい問題だと思うんですね。国際法は存在する、国際法はみんなして作り上げてきた歴史があるわけで。問題は、国際法をエンフォースするということなんですね。国際法を履行していくというのにどういう手だてがあるんですかと、そのために国連のシステムができたわけですよね。そのために国際司法裁判所とか国際刑事裁判所というのはできたわけですね。
だから、今回のように、国連安保理に持っていっても、いや、ロシアや中国が反対するから決議は通らないと、したがって安保理の制裁は通らない、そういう中で、だからアメリカとイスラエルが攻撃をしてもいいということにはならないよという問題なんですよ。それは、何というんですか、感情論として、イランの人々がお坊さんの圧制によって死んでいく、それは何とかしなけりゃいけないからと。それはそのとおりですよ。だけど、国際社会はパーフェクトじゃないから、そういう国際法をエンフォースしていくような仕組みというのは限られているということなんですね。
私は、だからアメリカが軍事力を行使していいというものではないと思いますよ、それは。当然、それに必要な手続というものがあるしね。そんなことをやり出すと、いや、そのロシアの反政府派の暗殺について手だて取らないんですか、あるいはアメリカ自身の、まさにICEのあの行動に対して国際社会は何も言わないんですか。それは、国家間のシステムというのはそれだけパーフェクトじゃないから、今のところ、だからといってアメリカ、イスラエルが攻撃をしていいというものではありませんということだと思います。
67庭庭田幸恵(国民)
岩間参考人は、エネルギー供給ですとか世界経済という、インフレになるというような観点からは、この今回の介入は誰のためにもならないというふうにおっしゃいました。そして、さっき鈴木会長からの御質問に対しまして、神保参考人からは、この今回の事案に関しましては国際法に照らし合わせると合法性は疑わしいというようなコメントをいただきました。
ただ、現実、実はこの二月二十八日以前、私の家族は常にイランの現地ニュースを見ていたり、世界各国に避難をしているイラン人、まああえてペルシャ人というふうに申し上げたいと思っておりますけれども、ここ四十七年近く今の現イラン政府に迫害…
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68神神保謙公益財団法人国際文化会館常務理事・慶應義塾大学総合政策学部教授
まず、国際法に関しての御質問がございました。
国際法がある状態とない状態を比較して考えてみると、国際法は、国、当然その全ての国際法が全ての国に対して望ましい利益をもたらしているものとは言えないし、変化していくその国際体系や国力の下でその変化に十分に対応し切れていない法的仕組みというのもたくさんあるということで、それはある意味公平ではない制度というものを内包しているというのはそのとおりだと思うんですけれども、それでも法があることによって、移ろいやすい政体、政権の関係であったとしても、その国にとっての継続性、一貫性、そしてその正当性、つまりその合理的か正当…
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69岩岩間陽子政策研究大学院大学教授
ありがとうございます。
法というのはいろんなレベルであるものですけれども、共同体というものが存在して、その中の価値観を反映していない法というのは守られないと思います。そういう意味で、国際法というのは、国際社会というものが共同体として非常に不完全で価値観が多様であるということを反映していて、そのために、やはり物すごく統一的な理解とか執行というのは現状では期待できないという現実があるのだと思います。
私自身、冒頭に、今回の介入の合法性については、最終的にはイスラエル自身の自衛権、それからイラン国内で行われている弾圧というものをどう解釈するかというところに…
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- (上の発言)
70田田中均株式会社日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問
これ、古くて新しい問題だと思うんですね。国際法は存在する、国際法はみんなして作り上げてきた歴史があるわけで。問題は、国際法をエンフォースするということなんですね。国際法を履行していくというのにどういう手だてがあるんですかと、そのために国連のシステムができたわけですよね。そのために国際司法裁判所とか国際刑事裁判所というのはできたわけですね。
だから、今回のように、国連安保理に持っていっても、いや、ロシアや中国が反対するから決議は通らないと、したがって安保理の制裁は通らない、そういう中で、だからアメリカとイスラエルが攻撃をしてもいいということにはならないよという問題なんですよ。それは、何というんですか、感情論として、イランの人々がお坊さんの圧制によって死んでいく、それは何とかしなけりゃいけないからと。それはそのとおりですよ。だけど、国際社会はパーフェクトじゃないから、そういう国際法をエンフォースしていくような仕組みというのは限られているということなんですね。
私は、だからアメリカが軍事力を行使していいというものではないと思いますよ、それは。当然、それに必要な手続というものがあるしね。そんなことをやり出すと、いや、そのロシアの反政府派の暗殺について手だて取らないんですか、あるいはアメリカ自身の、まさにICEのあの行動に対して国際社会は何も言わないんですか。それは、国家間のシステムというのはそれだけパーフェクトじゃないから、今のところ、だからといってアメリカ、イスラエルが攻撃をしていいというものではありませんということだと思います。
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鈴木宗男(自民)
石井苗子さん。
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石井苗子(維新)
済みません、時間がないところ申し訳ないです。
お三方、本当に勉強になりました。大変新鮮な情報をいただきまして、私まだ収集して分析して評価なんてところに至っていないんですけれども。
田中さんに御質問させていただきます。
アメリカがこれまで秩序のアジェンダを作ってきた、それをやらなくなったんで、リベラルな秩序というのはこれからは元に戻らなくなるというお話があったと思うんですけれども、戦争がいろんなところで、内戦じゃなくて、もう国と国とが戦ってですね、私の懸念は、新しいことが始まれば前のことがどんどん忘れられていくようで、まだ何にも終わっていないのに、世…
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73田田中均株式会社日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問
アメリカがアジェンダを作ってきたという意味は、例えばアメリカが作ったアジェンダで国際社会は動いてきたという意味なんですけど、それを最近になって、アメリカが作ってきたアジェンダというのは、テロとの戦いであるとか、あるいは気候変動の防止とか、自由貿易とか、そういうものを作ってきた。
ところが、アメリカが今やっているのは、そういう自分たちが作ったアジェンダから撤退しているということであって、必ずしもアジェンダを作らなくなったということじゃない。もうアメリカ一国で行動するから国際的なアジェンダを作る必要はないということなのかもしれない。
外交で戦争を止められ…
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