岩間陽子政策研究大学院大学教授

2026年3月4日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 69 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 75 発言)

ありがとうございます。

法というのはいろんなレベルであるものですけれども、共同体というものが存在して、その中の価値観を反映していない法というのは守られないと思います。そういう意味で、国際法というのは、国際社会というものが共同体として非常に不完全で価値観が多様であるということを反映していて、そのために、やはり物すごく統一的な理解とか執行というのは現状では期待できないという現実があるのだと思います。

私自身、冒頭に、今回の介入の合法性については、最終的にはイスラエル自身の自衛権、それからイラン国内で行われている弾圧というものをどう解釈するかというところに帰着すると思うということを述べたと思います。国際法の中で、耐え難いほどの人権侵害が起こって、かつその国の政府がそれに対して何もしないときに、国際社会が何らかの行動を取るべきだという考えはあります。だけれども、これは一般的に広く受け入れられていると言えるレベルまでには行っていないので、今回のその介入がそれに当たるかどうかというのは議論の余地があるというふうにしか言えないと思います。

いずれにしても、本来望ましかったのは、やはり国連の場などで議論した上で介入するという手続を取った方が望ましかっただろうと思います。ただ、ここでもやはりその価値観が分裂しているという現実に対しては、なかなか国際社会が一致してこうすべきだという結論は恐らく出なかったんだろうなという気がします。

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