福士珠美 (立憲民主党)

2026年7月16日・第221回国会 参議院 経済産業委員会 第14号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 102 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 250 発言)

ありがとうございます。

青森県では、陸上風力発電が自然環境に及ぼす影響を危惧した市民団体がアクションを起こしております。問題になっているのは、十和田市の奥瀬地区で計画されております仮称惣辺奥瀬風力発電事業ですが、総出力が最大で十万九千二百キロワット、風車二十六基の建設を予定しております、設置を予定しております。この計画区域内に国の天然記念物のイヌワシが飛来しているということで、市民団体が観察記録をまとめて公表をされました。イヌワシは幻の鳥と言われるほど希少な猛禽類として知られています。事業が与える影響を懸念する市民団体は今年三月、計画の抜本的な見直しや白紙撤回を求める要望書を十和田市に提出しました。

環境省のホームページによりますと、イヌワシは、二〇二二年の時点で、国内の推計個体数がおよそ五百羽ということです。繁殖成功率も近年低下しておりまして、全国平均は一七・四%、東北地方では一〇%を切っているというデータもございます。

お手元のこの観察記録をまとめたのは、野鳥の定点観測を続けております市民団体とりどりです。このピンク色の線がイヌワシの飛行ルートでございます。ブルーの線が青森県のレッドデータブックでAランクの最重要希少野生生物に指定されているクマタカの飛行ルートになります。赤丸がその風車の建設予定位置で、そのローターが直径百三十六メートル、高さは百八十メートルあります。この惣辺放牧場上空周辺で、イヌワシとクマタカのその旋回帆翔、羽ばたかずに風の力だけで舞い上がる飛び方なんですけれども、その旋回帆翔であるとかハンティングが継続して観測されておりまして、風車建設予定地と重なっていることがよく分かります。

東北鳥類研究所の由井所長は、このイヌワシとクマタカについて、個体の出現頻度がかなり高く、風車との衝突予測確率も高いと思われると話されております。

環境省では、風力発電事業におけるクマタカ・チュウヒに関する環境影響評価の基本的考え方を二〇二四年六月にまとめていて、それによりますと、クマタカが回避する影響が生じるおそれのある範囲を風車から半径五百メートルとしております。この資料の風車の赤丸を囲むピンクの薄い円が半径五百メートル、直径一キロになります。

市民団体とりどりは環境省にもこの観察記録のデータを提出しているようですが、確認されていますでしょうか。どのような御見解か、お聞かせください。

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