お答えいたします。
私も個人情報保護法の懇談会の委員をしておりますけれども、この懇談会でも、この三年ごとの見直しというのは非常に重く受け止めております。
一つに、まず、御指摘ございましたように、AIを含めました技術というのは大変急速に進化をしております。この法律がその進化にきちんと対応できるように、専門家を含めた委員によって、しっかり法律で何を規定するべきなのか、あるいは、技術的にどういう動向があって、どういった要項を盛り込めばいいのかというのをしっかり議論していくこと、これがまず一つ目に大事なことではないかというふうに思います。
二つ目でございますけれども、二つ目は国際的な連携でございます。やはり、AIを含めましたビジネスというのは国境がございませんので、そういったところ、例えば、日本だけが理不尽な何か規制をするであるとか、あるいは、他国がリスクをきちんと鑑みて規制をしているのに日本はしないということがあってはいけませんので、他国がどういった動向でそういった規制をしているのか、あるいは規制をしていないのかといったところ、あるいはどういった技術を活用しているのかということ、これをしっかりと情報として仕入れ、しっかりそこを盛り込んでいくということが重要なのではないかというふうに思います。
三個目でございますけれども、やはり一番大事なのは、国民の生活の安全というところでございます。こういったところの安全性への配慮というところ、私はよく外部の講演で安心と安全という言葉を使わせていただいております。安全というのは、リスクをゼロにすることはできない、あるいはリスクベースで考えないと世の中の進化についていけないというところは私の意見陳述で申し上げましたけれども、このリスクをゼロにできないというところ、これが国民の皆様にとって非常に不安になってしまいますと、行動の制約にもつながりますし、また安心した生活が送れないということもございます。
ですので、こういった安全性の対応ということをしっかりと国民の皆様にお示しすることによって、皆様が個人情報を提供しつつも安全、安心に生活できる、それが大事だと思っておりますので、その観点もこの見直しに関して盛り込んでいくということが重要なのではないかというふうに思っております。
私からは以上でございます。
42原原山大亮(維新)
次に、AI開発やデータ利活用の実務面についてお伺いいたします。
今回の見直しでは、本人の権利利益への影響の有無という観点から、本人関与の在り方を見直す方向性が示され、AI開発を含む統計作成等目的の利用について、一定の条件の下で本人同意を不要とする制度設計が検討され、法案にも統計等の作成を行う第三者への提供に関する同意例外の見直しが盛り込まれております。
企業の現場から見れば、AIの学習や高度なデータ分析に個人情報をどこまで活用できるのかという線引きの明確さは、研究開発や新サービスの実装のしやすさに直結する重要な論点であると思います。
そこで、お伺い…
この発言のページ
43村村上明子独立行政法人情報処理推進機構AIセーフティ・インスティテュート所長
お答えいたします。
企業の現場から申し上げますと、やはりAIを使っていろいろな技術革新というのが進んできております。
例えば、私がおります保険会社でも、事故のデータというのをたくさん保有しておりますので、そういった事故のデータから今後の事故が起こり得ないような、そういった安心、安全な社会をつくるということにつなげるということも可能でございますし、また、先ほどから話題になっております医療の現場では、例えば創薬であるとか治療方法の確立といったようなことが、このデータを使うことによって飛躍的に進歩するのではないかというふうに思います。
一方で、何の規則も…
この発言のページ
44原原山大亮(維新)
ありがとうございます。
最後に、今後の見直しに向けた課題についてお伺いいたします。
個人情報保護法は、いわゆる三年ごとの見直しの枠組みの下で継続的に制度改正が行われており、個人情報保護委員会が公表した制度改正方針においても、適正なデータ利活用の推進、リスクに適切に対応した規律、不適正利用等の防止、規律遵守の実効性確保という四つの柱が示されています。また、個人情報保護政策に関する懇談会では、事業者等の自主的取組とそれへのインセンティブも議題として掲げられております。
AIの進化や生成AIの急速な普及、さらには国際的なデータ規律の形成が進む中で、今回の…
この発言のページ
- (上の発言)
45村村上明子独立行政法人情報処理推進機構AIセーフティ・インスティテュート所長
お答えいたします。
私も個人情報保護法の懇談会の委員をしておりますけれども、この懇談会でも、この三年ごとの見直しというのは非常に重く受け止めております。
一つに、まず、御指摘ございましたように、AIを含めました技術というのは大変急速に進化をしております。この法律がその進化にきちんと対応できるように、専門家を含めた委員によって、しっかり法律で何を規定するべきなのか、あるいは、技術的にどういう動向があって、どういった要項を盛り込めばいいのかというのをしっかり議論していくこと、これがまず一つ目に大事なことではないかというふうに思います。
二つ目でございますけれども、二つ目は国際的な連携でございます。やはり、AIを含めましたビジネスというのは国境がございませんので、そういったところ、例えば、日本だけが理不尽な何か規制をするであるとか、あるいは、他国がリスクをきちんと鑑みて規制をしているのに日本はしないということがあってはいけませんので、他国がどういった動向でそういった規制をしているのか、あるいは規制をしていないのかといったところ、あるいはどういった技術を活用しているのかということ、これをしっかりと情報として仕入れ、しっかりそこを盛り込んでいくということが重要なのではないかというふうに思います。
三個目でございますけれども、やはり一番大事なのは、国民の生活の安全というところでございます。こういったところの安全性への配慮というところ、私はよく外部の講演で安心と安全という言葉を使わせていただいております。安全というのは、リスクをゼロにすることはできない、あるいはリスクベースで考えないと世の中の進化についていけないというところは私の意見陳述で申し上げましたけれども、このリスクをゼロにできないというところ、これが国民の皆様にとって非常に不安になってしまいますと、行動の制約にもつながりますし、また安心した生活が送れないということもございます。
ですので、こういった安全性の対応ということをしっかりと国民の皆様にお示しすることによって、皆様が個人情報を提供しつつも安全、安心に生活できる、それが大事だと思っておりますので、その観点もこの見直しに関して盛り込んでいくということが重要なのではないかというふうに思っております。
私からは以上でございます。
46原原山大亮(維新)
ありがとうございました。
続きまして、情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律及び情報処理の促進に関する法律の一部を改正する法律案について、森田参考人に伺いたいと思います。
特に、自治体支援、国民の信頼、そしてベースレジストリーの三点に絞ってお考えを伺いたいと思います。
まず、本法案全体についての御評価を伺います。
本法案は、クラウド活用や公的基礎情報データベースの整備を通じて、行政の効率化と国民の利便性向上を目指すものと承知をしておりますが、森田参考人はこの法案を日本の行政デジタル化の中でどのように位置づけておられるのか、総論的にお聞かせ…
この発言のページ
47森森田朗東京大学名誉教授/一般社団法人次世代基盤政策研究所代表理事
お答えいたします。
私自身は、これまで、いろいろなデータがあって、利活用すればそれが便利になると。特に、いわば政府関係の情報、行政関係の情報というのはしっかりしたものがございますけれども、それがきちっと整理されていなかったという中で、今回、この法律によって、それを非常に、民間の方もそうですけれども、利用することによって利便性を高めていくと。特に、情報を使うときのいろいろな手続が非常に煩雑であったわけですけれども、そうしたことについて、一定の指針に従って事業を認定するということによって、そういう人たちがそのデータを活用していくと。それは、まさにその利活用…
この発言のページ
48原原山大亮(維新)
ありがとうございます。
次に、地方自治体、とりわけ中小自治体への支援について伺います。
クラウド化や標準化は中長期的には効率化につながる一方、移行期には人材不足や財政負担が先に立つとの懸念もあります。
そこで、こうした自治体にとっての利点と課題をどのように見ておられるのでしょうか。また、自治体職員が前向きにデジタル化に進められるよう、国にはどのような伴走支援、人材育成、財政措置を求められるか、御所見をお伺いいたします。
この発言のページ