堀真奈美東海大学健康学部健康マネジメント学科教授

2026年3月10日・第221回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 59 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 188 発言)

質問ありがとうございます。

国民会議に期待することということでありますが、先ほどの模擬審議会は一つの例としてお話をしましたけれども、恐らく、政治家の方に対してお話をしたりとか、あるいは一般の市民の方に話したりとか、学生に対して話をするときにでも、皆さん漠然と何となくは、社会保障は身近で、生まれてから死ぬまでの間何らかの形で関わるので、スポット的に自分のこととして語れると思うんですね。だけれども、日本全体の社会保障の在り方について、多分、皆さん何となく分かっていても、考えたくない、あるいは考えられないというようなことが多いと思います。

実際、例えば何か事件が起きると、すごく局所的に大きい事件に目が集まります。それはそれで確かに重要なことなんですけれども、それを解決をしている間にじわじわと進んでいる構造的な変化に対する対応ができない。そうなると、目の前の問題に対応している間に、更に構造的な問題は深くなっていく、非常に深刻になっていくという中で、もう最終的にどうすればいいか分からないという状態になっている。

制度そのものは、実は世界に冠たる国民皆保険とも言われてきましたし、非常に精緻、洗練された制度であったと思います。ただ、この構造変化になかなか変えられないうちに、環境が大きく変わってしまって、このままではせっかくいいものだったものが、そのそもそもが、前提が崩れるというところに、多分皆さん行っていない。

だから、今までと同じように空気のようにあるのが当たり前と思っているものが、ある日突然、あることがないかもしれないという意識を共有したところで、どういう給付の在り方がいいのかというのを、改めて、それこそ、高度経済成長期に国民皆保険ができたときの議会の皆さんたちの議論というのは、恐らく非常に白熱したものだったと思うんです、新しい社会経済にどうやって合わせていくかと。

先ほどから、皆様から海外の情勢の話とかがありますけれども、本当にこれまでと全く違う令和のこれからの時代にどうしていくのかというのを、政治家の、政党の利害とも全く関係のないところで、本当にゼロベースで考えていかないと。

私は、三十年以上、社会保障であるとか医療保険とかの研究をしていますけれども、一向に変わっていない印象を、三十年前に書いたペーパーが今でもまだ使えるんじゃないかなというような本当に残念な、なので、こういうところまで出てきてお話をさせていただくのは、さすがにそれでは、本当に団塊世代の方たちが今現在七十五歳を超え、そして、二番目に人口構成の多い団塊ジュニアの層が、そろそろ、あと十数年もすれば高齢者、定年になります。そのときにこのままで本当にいいのかというところを、今、目先の負担が多いとか給付が抑制されるとか、そういうことではない、もっと大きい、哲学的なところもあるかもしれませんけれども、そこも含めて皆さんで議論する機会、そしてそれを政治家の方が、政治家の方々こそが、国民に正直に、今どうなっているのかというのを伝えていただけるような機会になるといいのではないかなということ。

あともう一つは、見える化です。デジタル化も進んでいますけれども、なかなか社会保障の問題、データもそうですけれども、複雑過ぎて分かりにくいというところがありますので、是非、状況をもう少し見える化できるようにして、国民の方たちとも対話をしながら、そして、皆さん自身のこれからの未来のためにも、済みません、繰り返しますけれども、検討していただければと思います。

以上です。

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