深作ヘスス (国民民主党)

2026年6月10日・第221回国会 衆議院 内閣委員会 第18号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 64 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 154 発言)

ありがとうございます。

今、一つ、ステージゲート評価の中に一部削減も含めた議論があるということがありましたが、どうしても、この分野、国民からの理解を得るときに、失敗をしてはいけない、失敗をすることが悪であるというふうに思われてしまう嫌いがあるのではないかと思っています。

他方で、アメリカのスペースX社なんかは、すごい先進的で、進んだ企業であると思われながらも、実はアメリカの国費がかなり投入をされた企業でもあります。そんな中で、多くの失敗、彼らは、その失敗を表に出して、失敗から得られた知見からどのように次の改善につなげていくのかということをある意味で評価をし続けたからこそ、今の状況があると思っています。

是非、そんなことはないと思いますが、政府におかれても、ロケットの打ち上げの失敗イコール事業の失敗という捉え方をするのではなく、やはりそこから何を得られるのか。削減というものがある以上、やはり、そこに対して、取り組む側も、そこを萎縮するのではなく、自信を持って、正しいことをやったけれども失敗をしたときにはそれが評価をされるというような仕組みも必要だと思いますし、政府だけではなく、これは国民も国会も同じような思いで、何で失敗したんだということを言うのではなく、これを後押しをしていくためにも、制度設計、そういったところも意識をしていただく必要があると思いますので、お願いをしたいと思います。

時間がありません。ちょっと、続いて大臣にお伺いをいたしたいと思います。

宇宙産業の発展においては、資金以上に深刻なのが、今、人材不足ではないかと思います。とりわけ、経験豊富な人材の流動性がなかなか日本ではない、大変低いということが問題であると考えています。

先ほど来、アメリカを例に出していますが、米国では、NASAであったり大手宇宙企業で培われた熟練のノウハウ、こういったものを持つ人材が新しいスタートアップの要職に就いて、業界全体を牽引をして、そしてスピードアップをしていく、ダイナミックなエコシステムというものが完成をしています。

特に、イーロン・マスク氏率いるスペースXで活躍をしたトップクラスのエンジニアであったり経営人材が独立、起業をし、多くの宇宙スタートアップを生み出しています。こうした企業群というのは、スペースXアルムナイとも呼ばれて、人材流動化とイノベーション創出を支える重要なネットワークとなっています。例えば、スペースXの創業メンバーの一人であり、同社のロケットエンジン開発を長年主導してきたミュラー氏は、人工衛星や探査機を目的の軌道まで輸送する宇宙輸送サービスを手がけるインパルス・スペース、これを創業して、現在CEOを務めています。

このように、米国では、一つの成功企業から次世代の起業家、技術者が輩出をされ、新たな企業群が生まれるといった好循環が構築をされている一方、我が国では、JAXAであったり重工系のレガシー企業に優秀な人材がとどまってしまっている。そこからスタートアップ等へ移籍をしたり、技術指導を行ったりする循環というのが極めて乏しいと考えています。

これは個人の志の問題ではなく、移籍をした、出向に伴うキャリアへの不利益であったり経済的リスク、個人的な経済的リスクが壁になっているのではないかと考えますが、今後、民間の発展も重要な要素としている我が国政府において、こうした優秀な経験者が民間の土俵に飛び込みやすくなるような経済的、キャリア的なインセンティブ設計、そして人材の流動化向上を促すための制度化に踏み込むべきだと考えていますが、大臣の現状認識と、今後、具体的な方針があれば、大臣の御見解をお示しください。

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