五十嵐徹人国土交通省鉄道局長

2026年4月15日・第221回国会 衆議院 国土交通委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 87 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 140 発言)

お答え申し上げます。

北海道新幹線新函館北斗―札幌間につきましては、平成二十四年、二〇一二年の六月に工事実施計画を認可いたしまして、着工したところでございます。その工事実施計画を認可した際には、工事の完成予定時期につきまして、新青森―新函館北斗間の開業からおおむね二十年後としているところでございました。これは、当時、新青森―新函館北斗間の完成、開業時期が平成二十七年度末、二〇一五年度末頃と見込まれていたことを踏まえますと、おおむね二〇三五年度末頃に当たるというふうに承知をしております。

その後、北海道新幹線新函館北斗―札幌間、北陸新幹線金沢―敦賀間、九州新幹線武雄温泉―長崎間の三区間の開業時期の前倒しに向けまして、平成二十五年、二〇一三年五月から平成二十六年、二〇一四年七月まで、当時の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームが累次開催されますとともに、平成二十六年、二〇一四年の九月から平成二十七年、二〇一五年の一月までの間には、整備新幹線に係る政府・与党ワーキンググループが、これも累次開催をされまして、開業時期の前倒しに係る財源上の課題や技術上の課題などについて議論をされたところでございます。

この議論の中で、北海道新幹線につきましては、委員からも御指摘がございましたけれども、発生土受入れ地の確保、それから設計協議から用地取得完了までのスムーズな進捗、そして鉄道・運輸機構の要員の確保といった条件が整えば、技術的には開業時期の前倒しが達成できるのではないかとの見通しを持つに至りました。

その結果といたしまして、平成二十七年、二〇一五年一月の政府・与党申合せにおきまして、整備新幹線は、国民経済の発展、国民生活領域の拡大、地域の振興に資するものであり、開業効果をできる限り早期に発揮させることが国民経済上重要であるとの考えの下、完成、開業時期を平成四十七年度、二〇三五年度から五年前倒しし、平成四十二年度末、二〇三〇年度末の開業を目指すというふうにされたものでございます。

その後、この二〇三〇年度末の完成、開業を目指しまして工事を進めている中で、前倒しの条件として考えておりました発生土受入れ地の確保が難航したことに加えまして、想定を上回ります地質不良でありますとか予期せぬ岩塊の出現などによりまして、工事に遅れが生じました。その結果、令和六年、二〇二四年五月には、鉄道・運輸機構より、二〇三〇年度末完成、開業の目標達成は極めて困難であるとの報告があったところでございます。

国土交通省といたしましては、この機構の報告を受けまして有識者会議を開催いたしまして、昨年三月に報告書が取りまとめられております。報告書におきましては、完成、開業はおおむね二〇三八年度末頃の見込みであるとしつつ、工程遅延の要因につきましては、渡島トンネルにおける想定を上回る地質不良の継続、羊蹄トンネルにおける予期せぬ岩塊の出現、令和六年、二〇二四年四月以降の労働時間規制の影響を受けたことなどによるものであるとされておりますので、政府・与党申合せがなされました平成二十七年、二〇一五年当時、これらの影響を事前に見通すことは困難であったと考えております。

以上でございます。

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