松原由美早稲田大学人間科学学術院教授

2026年5月20日・第221回国会 衆議院 厚生労働委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 70 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 100 発言)

非営利組織へのエールとアドバイスということで、まず前提として、これだけ人も財源も不足する中では、営利、非営利にかかわりなく、協力、協調していく必要があるということを思っております。

その上で、やはり、例えば社会福祉法人、非営利性、公益性は徹底されております。利益に見えるものも、それはあくまでも、配当ができない以上、将来のコストでしかありません。そうした非営利組織というのが、公的資金で運営されている福祉事業のリーダーとして、地域で人と人との関係を紡いでいっていただきたいと思っています。

また、アドバイスということですけれども、事業のことについては何日もちょっとかかってしまうんですが、簡単に例を挙げますと、二項対立という考え方をやめて、共に価値をつくるという見方をすることが重要じゃないかと思っています。

例えば、同業他社となると、二項対立だとライバルになってしまうわけですけれども、共に価値をつくるパートナーと捉えていくと、一緒に物を共同で買いましょうとか、教育を一緒に図りましょうとか、事務負担を分担しましょうとかというようになってくると思います。

利用者に対しても、一方的にサービスを受け取る人という考え方ではなく、共に価値をつくるということで、その人の強みは何かなとか、過去どういうことをしたかなと考えてみると、つえをついて歩くのも大変な人、おばあちゃんが、昔農業をやっている人で、くわを持ってもらうと急にしゃきっとして、農作業できるということがよくあるわけですよね。そうした人への関心の見方も変わってくると思います。

例えば、保育園で遊具が古くなって、買い換えることができないとか、そういう問題はよく起きていますけれども、遊具を買うお金がなかったら、地域の公園に行ってみんなで遊ぶ仕組みをつくるとかというように。まず財源をつけていただきたいですけれども。

経営側としては、そういう二項対立的じゃなくて、一緒に、共に価値をつくるという視点で捉え直していくという工夫もあると思います。

以上です。

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