説明ありがとうございました。
今言ったようなプロセスで認可が進んでいったわけでありますが、これは実は結構重要なことが見落とされていると思っていまして。
こちらのお配りしている資料一の下半分、上半分もそうなんですけれども、水色の丸が二つついております。この水色の丸のところには、人工のため池が実はあるんですね。左側のちっちゃな方の丸のところは、マップ上も初めから、国土地理院の地図でもため池があるよというふうな記載になっているんですけれども、もう一つの、土捨場二の直下にあるところの青丸ですね、ここは、ただの河川、青い筋が一本ぴゅっと通っているだけという表記になっていますけれども、これは実は河川ではなくて、ここには、実際には、この評価書の地図に記載されていない人工のため池が二〇二二年頃までに造られたということが航空写真の分析で分かっております。
一枚おめくりいただいて、資料二というのを御覧いただきたいんですが、このため池が、実際には、現地に行ってちょっと見てきたんですけれども、このため池のせき止めている堰ですね、この堰の総延長が十六メートル、高さが約七メートルで、全体的に台形の、資料二の上半分に立面図と断面図等を描いてますけれども、ここに描いてあるような、土で盛られたような、そういった堰になっております。全体的に土でできていて、このトップのところの、約四メーターほどの水平なトップの部分と、そしてこの池から水が流れ出してくる幅一・五メートルの水路。
下の写真を見ていただくと、1番という写真のところにこの水路が写っていまして、そして、2番、3番というところの写真を見ると、一部コンクリートが少し壊れているようなものが見て取れると思いますが、一部が厚さ十センチ程度の比較的薄いコンクリートで覆われているというところではありますが、そのコンクリートにも実際にはクラックが入って補修した跡があって、そして、3番の写真の左上の方ですね、ちょっとよく見ないと分からないんですが、木の下によく見ると土のうが積んであるのが分かります。こうした土のうを使って補修もされているというふうな状況で、過去に大雨が降ったときに水があふれて流れていったんだろうなという跡も見受けられました。
もう一枚めくっていただいて、資料三になりますが、これがその問題のため池を上空から見たグーグルアースの写真になります。地図上は、これは国土地理院の地図でも、右側にあるように、ただの青実線で書いてあって、川という表現になっているんですけれども、実際は、ここにこのように、上空から見て、大体奥行き百三十メーターぐらいのまあまあ大きなため池ができておりまして、一番怖いのは何かといいますと、このため池から水が流れ出ていったそのすぐ後ですね。
この地図の中の赤い丸印がついている辺り、ここのところ、等高線を見ていただくと、非常に等高線の間隔が詰まっていると思います。私、アドベンチャーレースという、地図を読んで山のチェックポイントを拾っていくような、そういうレースを好きでやっているんですけれども、この等高線の詰まり方というのはどれぐらいの斜度かというと、本当に、岩とか木につかまって張りつくようにして地面を上がっていかないと登れないぐらいな、それぐらいな急傾斜なんですね。
なので、一たびもしもこの土でできたため池の堰が決壊した場合は、大規模な土石流がこの急な沢をばあっと下っていって、そして、その下には集落があるんですよ。人が住んでいらっしゃいます。これは非常に危険な状況であるというふうに認識しているんです。これは実際に、この下に梨木野集落という集落があるんですけれども。
これは、土捨場が、土捨場二番というのが先ほどの地図でピンクで塗っているところですね、土捨場二と一、ここに土を盛って、そしてそれを突き固めると、どうしても、何も押していなかったときと比べて、ぎゅっと圧縮されて、中にある空気が入っている隙間というものがなくなってしまいますので、地表から水がしみ込みにくくなって、表層を流れる表層流というものが増えます。つまり、土捨場がなかったときと比べて、明らかにこのため池に大雨のときに流れ込んでくる水の量は増えるわけですね。そういう状況で、もし決壊すると本当にもう取り返しがつかないことになるということですが、この評価書にはこれが記載されていないんですよ。
この評価書に記載されていないこの危険なため池の存在を経産省は審査のプロセスにおいて認識していたでしょうか。
160湯湯本啓市経済産業省大臣官房技術総括・保安審議官
お答え申し上げます。
発電所の環境影響評価の審査ですけれども、環境影響評価法及び電気事業法に基づきまして、発電所の主務官庁であります経済産業省が行っております。
この発言のページ
161牧牧野俊一(参政)
ありがとうございます。
経済産業省の所管であるということをしっかり言っていただきましたので、ちょっとここから一つ具体的な事例をお示ししたいんです。
私は地元は鹿児島ですが、現在、鹿児島県鹿児島市とお隣の薩摩川内市の間に位置する八重山という山があるんですが、この山において、二〇二九年の運転開始を目指して、風車八基から成る総出力三万四千四百キロワットの風力発電所を造るという計画が進んでおります。
皆様のお手元にお配りした資料の資料一というものを御覧ください。これが、実際の事業者が作った環境影響評価書の中から抜粋した資料になりますけれども、この環境影響評…
この発言のページ
162湯湯本啓市経済産業省大臣官房技術総括・保安審議官
お答え申し上げます。
御指摘の発電事業、かごしま郡山風力発電事業でございますけれども、環境影響評価準備書に対して、土工量及び土地の改変を最小限に抑え、環境への影響を回避又は低減するよう見直すなどの経済産業大臣勧告及び鹿児島県知事意見が示されたことを踏まえまして、評価書においては、御指摘ございましたように、土捨場で処分する残土量を十分の一に減らすとともに、土捨場を九か所から三か所に減らす計画に変更されたところでございます。
また、御指摘の土捨場に関しては、残土量の減少に加えまして、県知事意見を出されました鹿児島県など関係機関との調整もその後行われたとい…
この発言のページ
- (上の発言)
163牧牧野俊一(参政)
説明ありがとうございました。
今言ったようなプロセスで認可が進んでいったわけでありますが、これは実は結構重要なことが見落とされていると思っていまして。
こちらのお配りしている資料一の下半分、上半分もそうなんですけれども、水色の丸が二つついております。この水色の丸のところには、人工のため池が実はあるんですね。左側のちっちゃな方の丸のところは、マップ上も初めから、国土地理院の地図でもため池があるよというふうな記載になっているんですけれども、もう一つの、土捨場二の直下にあるところの青丸ですね、ここは、ただの河川、青い筋が一本ぴゅっと通っているだけという表記になっていますけれども、これは実は河川ではなくて、ここには、実際には、この評価書の地図に記載されていない人工のため池が二〇二二年頃までに造られたということが航空写真の分析で分かっております。
一枚おめくりいただいて、資料二というのを御覧いただきたいんですが、このため池が、実際には、現地に行ってちょっと見てきたんですけれども、このため池のせき止めている堰ですね、この堰の総延長が十六メートル、高さが約七メートルで、全体的に台形の、資料二の上半分に立面図と断面図等を描いてますけれども、ここに描いてあるような、土で盛られたような、そういった堰になっております。全体的に土でできていて、このトップのところの、約四メーターほどの水平なトップの部分と、そしてこの池から水が流れ出してくる幅一・五メートルの水路。
下の写真を見ていただくと、1番という写真のところにこの水路が写っていまして、そして、2番、3番というところの写真を見ると、一部コンクリートが少し壊れているようなものが見て取れると思いますが、一部が厚さ十センチ程度の比較的薄いコンクリートで覆われているというところではありますが、そのコンクリートにも実際にはクラックが入って補修した跡があって、そして、3番の写真の左上の方ですね、ちょっとよく見ないと分からないんですが、木の下によく見ると土のうが積んであるのが分かります。こうした土のうを使って補修もされているというふうな状況で、過去に大雨が降ったときに水があふれて流れていったんだろうなという跡も見受けられました。
もう一枚めくっていただいて、資料三になりますが、これがその問題のため池を上空から見たグーグルアースの写真になります。地図上は、これは国土地理院の地図でも、右側にあるように、ただの青実線で書いてあって、川という表現になっているんですけれども、実際は、ここにこのように、上空から見て、大体奥行き百三十メーターぐらいのまあまあ大きなため池ができておりまして、一番怖いのは何かといいますと、このため池から水が流れ出ていったそのすぐ後ですね。
この地図の中の赤い丸印がついている辺り、ここのところ、等高線を見ていただくと、非常に等高線の間隔が詰まっていると思います。私、アドベンチャーレースという、地図を読んで山のチェックポイントを拾っていくような、そういうレースを好きでやっているんですけれども、この等高線の詰まり方というのはどれぐらいの斜度かというと、本当に、岩とか木につかまって張りつくようにして地面を上がっていかないと登れないぐらいな、それぐらいな急傾斜なんですね。
なので、一たびもしもこの土でできたため池の堰が決壊した場合は、大規模な土石流がこの急な沢をばあっと下っていって、そして、その下には集落があるんですよ。人が住んでいらっしゃいます。これは非常に危険な状況であるというふうに認識しているんです。これは実際に、この下に梨木野集落という集落があるんですけれども。
これは、土捨場が、土捨場二番というのが先ほどの地図でピンクで塗っているところですね、土捨場二と一、ここに土を盛って、そしてそれを突き固めると、どうしても、何も押していなかったときと比べて、ぎゅっと圧縮されて、中にある空気が入っている隙間というものがなくなってしまいますので、地表から水がしみ込みにくくなって、表層を流れる表層流というものが増えます。つまり、土捨場がなかったときと比べて、明らかにこのため池に大雨のときに流れ込んでくる水の量は増えるわけですね。そういう状況で、もし決壊すると本当にもう取り返しがつかないことになるということですが、この評価書にはこれが記載されていないんですよ。
この評価書に記載されていないこの危険なため池の存在を経産省は審査のプロセスにおいて認識していたでしょうか。
164湯湯本啓市経済産業省大臣官房技術総括・保安審議官
お答え申し上げます。
事業者から提出された環境影響評価関係の文書におきまして、御指摘の当該地権者が設置したとされるため池については記載がなかったと承知しております。
この発言のページ
165牧牧野俊一(参政)
経産省の立場からすると、業者から提出されたものに記載がなければ、当然ないものとして扱うわけです。
ですが、実際に事業者の方が住民説明に用いた資料によりますと、開発前の林地、森林だったときに、降った雨水のうち何%が表層を流れて流出していくかという、雨水の流出係数というものがありますが、この流出係数を〇・七というふうに設定しているようなんですね。これはどういうことかというと、一〇〇雨が降ったうち、三〇地表にしみ込んで、七〇%が地表を流れていく状態を流出係数〇・七というふうに表現します。
確かに、鹿児島県が示している、いろいろな土地、平地、丘陵地、そして山…
この発言のページ
166湯湯本啓市経済産業省大臣官房技術総括・保安審議官
お答え申し上げます。
御指摘の雨水流出係数ですけれども、こちらは林地開発に関して定められたものを各自治体がお使いになっているというふうに理解をしております。
御指摘の環境影響評価書では、事業者によりますと、住民説明に用いた鹿児島県の標準値である雨水流出係数は〇・七と聞いておりますけれども、実際には、評価の段階では、最も安全側、すなわち全量が流出するという最大値の一・〇で設定をしたというふうに聞いておりまして、風力発電所が設置されている場所も含めて、その周辺での水の発生状況について、あるいは排出する設備についての設計は、一〇〇%流出するという前提で、安…
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