本当に、人、いわゆる協力会社、施工していただいている会社さんの施工力をどう維持していくか、あるいは日本の人口が減る中でいかにそこの技術を継承していくか、これは本当に重要な課題だと我々も認識して、様々な検討をしているところでございます。
経済産業省様の調査に基づくと、送配電、電力に関わる作業員のいわゆる所得を普通の一般産業の所得に比べたものを海外のほかの国と日本とで比較した資料というのを調査されていました。それを拝見すると、ほかの海外の国では、やはり電力というのは、例えば送電線の工事でいきますと、高い山の上まで登って、そこから更に、高いもので百メーターもあるような送電鉄塔の上に上って高所で作業をする、あるいは炎天下で電柱の上に上って六千ボルトの電気が流れている配電線の工事をする、ある意味、人への負担がかなり大きい工事業種なので、ほかの各国で見ると、一般産業に比べるといわゆる収入が高いという調査結果が出ていましたが、それに比べると日本というのは余り差がない。これもいわゆる人がなかなかここに集まらない、あるいは離職が高まっていく、この原因の一つかもしれないというふうに思っております。
そういった課題と、もう一つは、やはり日本の人口、労働人口がこれから間違いなく減り続ける中で、やはり人は人でしかできないものにできるだけ注力していただいて、例えば安全対策、あるいは、ロボットというものに一足にはいかないにしても、人間の補助をするようなロボティクス、マニピュレーターのようなもの、そういったものをもっと技術開発しないといけないと思っておりまして、送配電事業全体としましても、送配電網協議会の中で、そういうロボティクスであったりフィジカルAIであったり、そういう技術投資をもっとやるべきだ、そういう議論の検討を進めているところです。しっかりと考えてみます。
50
鈴木義弘(国民)
ありがとうございます。
前の選挙区で電設屋さんの社長と話す機会があったんですけれども、東電さんの下請をやっていて、高圧線ですね、鉄塔の建て替えをしている仕事なんですが、東日本大震災の後、三年か五年ぐらいは全然仕事がなくて、方向が決まらなかったので。その後、三年先まで仕事が出たよというふうに、これは四、五年前の話なんですけれども、そんな話を聞いたなと。それで、社長、何が困りますかと言ったら、人が来ないんだよと。一か月、山の中に入りっきり。若い人がまず来ないと。
どこの分野でもやはり人手不足なんですけれども、人手不足ともう一つ懸念されているのが、いろいろ…
この発言のページ
51
工藤彰三(自民)
では、順番に。
山内参考人、手短にお願いいたします。
この発言のページ
52山山内弘隆一橋大学名誉教授
はい。
おっしゃることは非常に納得するところでありまして、これから人をどうするかというのがあれなんですけれども、長期的に見ると、よく最近報道されていますけれども、アメリカでホワイトカラーが駄目になって、ブルーカラーが物すごく高価格の賃金をもらっている。そういうふうに、人の移動というのは、産業の構造とかあるいは需要の在り方によって変わっていくんだろうと思います。
ですから、基本的には、長期的にはそう。だけれども、短期的におっしゃると、摩擦があるので、そんなに簡単ではないですし、技術を習得するというのはなかなか難しいのは事実だと思います。
それで、それ…
この発言のページ
- (上の発言)
53白白銀隆之一般社団法人送配電網協議会会長/関西電力送配電株式会社代表取締役社長
本当に、人、いわゆる協力会社、施工していただいている会社さんの施工力をどう維持していくか、あるいは日本の人口が減る中でいかにそこの技術を継承していくか、これは本当に重要な課題だと我々も認識して、様々な検討をしているところでございます。
経済産業省様の調査に基づくと、送配電、電力に関わる作業員のいわゆる所得を普通の一般産業の所得に比べたものを海外のほかの国と日本とで比較した資料というのを調査されていました。それを拝見すると、ほかの海外の国では、やはり電力というのは、例えば送電線の工事でいきますと、高い山の上まで登って、そこから更に、高いもので百メーターもあるような送電鉄塔の上に上って高所で作業をする、あるいは炎天下で電柱の上に上って六千ボルトの電気が流れている配電線の工事をする、ある意味、人への負担がかなり大きい工事業種なので、ほかの各国で見ると、一般産業に比べるといわゆる収入が高いという調査結果が出ていましたが、それに比べると日本というのは余り差がない。これもいわゆる人がなかなかここに集まらない、あるいは離職が高まっていく、この原因の一つかもしれないというふうに思っております。
そういった課題と、もう一つは、やはり日本の人口、労働人口がこれから間違いなく減り続ける中で、やはり人は人でしかできないものにできるだけ注力していただいて、例えば安全対策、あるいは、ロボットというものに一足にはいかないにしても、人間の補助をするようなロボティクス、マニピュレーターのようなもの、そういったものをもっと技術開発しないといけないと思っておりまして、送配電事業全体としましても、送配電網協議会の中で、そういうロボティクスであったりフィジカルAIであったり、そういう技術投資をもっとやるべきだ、そういう議論の検討を進めているところです。しっかりと考えてみます。
54香香月有佐ENEOS Power株式会社取締役副社長執行役員
待遇の改善も当然必要だとは思うんですけれども、やはり一つ、そういった方々のリソースが逼迫するというのは、あるときは、例えばですけれども、数年前は脱炭素だというと一気に、例えば水素だ洋上風力だというところにどっと人が行って、この波が終わるとまた次に行くという形で、計画的に次の仕事がないということも非常に問題だというふうに思っています。
ですので、一瞬待遇がよくても、その短期だけだとやはり人材の育成もできないということがございますので、やはりインフラの計画等を、長期的な目線を持ってちゃんと人を育てていって、そういった人たちが働ける場をしっかりつくっていくと…
この発言のページ
55白白井康之京都大学名誉教授
ありがとうございます。
私が申し上げるようなことではないかもしれませんが、私も大学で教育の一端をやっているということを考えますと、やはり人材というのは非常に大事でありますし、それに対してどういう資源を社会として配分するかというのは非常に大事なことだと思います。
多分、AIとかそういうものが入ってきて、人間が担当する働き方自体が変わっていくでしょうし、そういうことも見据えた教育の改革自体が非常に重要なことになっているかなと思います。
以上です。
この発言のページ
56
鈴木義弘(国民)
ありがとうございました。
終わります。
この発言のページ