奥田知志認定NPO法人抱樸理事長

2025年2月19日・第217回国会 参議院 国民生活・経済及び地方に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 101 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 104 発言)

ちょっと逆説的な言い方で申し訳ないんですが、私はやっぱり、谷口さんもそうですけれども、割と厳しい現場でずっとやってきました。もう、私の場合はホームレスから始まったんで、もう本当に家もない、食べ物もない状態ですね。もう人間としての最低限の尊厳が守られていない。

しかし一方で、非常に逆説的な言い方ですけれども、私は今、谷口さんがおっしゃったピンチはチャンスだという、正直、社会が変わる瞬間というのはある意味悲劇的な場面です。そこをうまくプラスに変えていけるかという。

実は相当、この国というか、この社会は、このOECDのデータもそうですけれども、文化の違いはあれども、やはりこれだけ、例えばアメリカに比べても孤立率は五倍ですから、アメリカ三%しかありません、五倍なんで、非常に極まった状態に来ていると。だからこそ、気付きができると私は思うんですね。

ですから、私は、時々ちょっと極端な言い方で、悲惨が新たな社会をつくっていくという、これは悲惨なことを求めているわけではありません。でも、悲惨なことが、悲惨な状況があったら、これでもうデッドエンドだと、終わってしまうと思うよりかは、そこで人間は、貧すりゃ鈍するんじゃなくって、貧すりゃ考える、貧すりゃ出会う、困ったら誰かに相談できるという、そこから新しい社会の創造というのは始まるだろうと。

満ち足りた状態ではなかなかそれは生まれないかもしれないという、非常に逆説的な言い方ですが、その点では私は、今希望が見えるし、今、希望を語る必然が今社会にあるというふうに確信しています。

前後のやりとり

97の発言を見る