よろしいでしょうか。ありがとうございます。
なぜ今、自国中心主義が広がっているのか。これはもうポピュリズム、ナショナリズム、いろいろなものがございますけれども、やはり私の認識では、一九八〇年代以降の新自由主義とグローバル化によって、これらが多くの恩恵をもたらしながら社会に巨大なひずみや問題をもたらしていると。このグローバルな新しい情勢に基づく社会の様々な不平等、格差、ひずみ、問題というものに対して、それぞれのナショナルなガバメントというものが対応ができていない。本来だったら、国際的な課税もそうですが、本来であればプラットフォーマーに対して国際協力に基づいてやはり対応しなければいけないけれども、しかしながら、逆にそのことが、自国中心主義というものがより一層国際協力を難しくしていると。この矛盾というものが、悪循環というものが今の世界での困難を私は増幅させているんだろうと思います。
したがって、富が一部に偏在する極端な現在の新自由主義とグローバル化に基づくこの現状というものに対して、例えばアメリカのトランプ政権、あるいはアメリカのトランプ政権を生む大きな力となった有権者の人たちが社会の変革を求めているとしたら、この変革に対応できなければ、どれだけ国際協調を実現したとしても、これはかつての十九世紀のウィーン体制で王政貴族が中心となった秩序というものが二十世紀初頭に壊れたように、グローバルなエリートによってつくられた秩序というものもいずれ崩れていくんだろうと思います。
したがって、国際協調が重要ということと同様に、新自由主義やあるいはグローバル化が見落としてきた、取り残された人たち、まさにこの今日のテーマである包摂的な平和、取り残された人たちに対してどういうような恩恵をもたらすことができるか、それによって今我々が向き合っている問題というものを乗り越える何かヒントが得られるんだろうと思います。
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猪口邦子(自民)
それでは、高橋光男君。
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高橋光男(公明)
ありがとうございます。
本日は、三名の参考人の皆様より大変貴重な御説明、御示唆をいただき、ありがとうございます。
私は、今年戦後八十年、日本が、やはり今混迷するこの国際社会に対してどのように関与し貢献していくかについて大変関心がございます。今日御説明いただいた中にも、アメリカを始めとする今の自国第一主義、こうした今流れがある中において、日本がそれによって影響を受けてはならないと私は思っております。
一方で、やはり自国第一主義を日本が克服していくためには、まず、まず自国内における不公正、これを是正していかなければいけないと考えています。例えば、その争…
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猪口邦子(自民)
細谷さんでいいですか。
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- (上の発言)
26細細谷雄一慶應義塾大学法学部教授
よろしいでしょうか。ありがとうございます。
なぜ今、自国中心主義が広がっているのか。これはもうポピュリズム、ナショナリズム、いろいろなものがございますけれども、やはり私の認識では、一九八〇年代以降の新自由主義とグローバル化によって、これらが多くの恩恵をもたらしながら社会に巨大なひずみや問題をもたらしていると。このグローバルな新しい情勢に基づく社会の様々な不平等、格差、ひずみ、問題というものに対して、それぞれのナショナルなガバメントというものが対応ができていない。本来だったら、国際的な課税もそうですが、本来であればプラットフォーマーに対して国際協力に基づいてやはり対応しなければいけないけれども、しかしながら、逆にそのことが、自国中心主義というものがより一層国際協力を難しくしていると。この矛盾というものが、悪循環というものが今の世界での困難を私は増幅させているんだろうと思います。
したがって、富が一部に偏在する極端な現在の新自由主義とグローバル化に基づくこの現状というものに対して、例えばアメリカのトランプ政権、あるいはアメリカのトランプ政権を生む大きな力となった有権者の人たちが社会の変革を求めているとしたら、この変革に対応できなければ、どれだけ国際協調を実現したとしても、これはかつての十九世紀のウィーン体制で王政貴族が中心となった秩序というものが二十世紀初頭に壊れたように、グローバルなエリートによってつくられた秩序というものもいずれ崩れていくんだろうと思います。
したがって、国際協調が重要ということと同様に、新自由主義やあるいはグローバル化が見落としてきた、取り残された人たち、まさにこの今日のテーマである包摂的な平和、取り残された人たちに対してどういうような恩恵をもたらすことができるか、それによって今我々が向き合っている問題というものを乗り越える何かヒントが得られるんだろうと思います。
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高橋光男(公明)
ありがとうございます。
それでは、市原参考人、お願いいたします。
そういう中で、日本において、まさに国民に対して、そうした国際的な関与又は貢献、こうしたものが大事だということを、どのような言説を通じて、やはりそれを理解を深めていくためには必要だというふうにお考えになるかについて御見解をお伺いします。
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28市市原麻衣子一橋大学大学院法学研究科教授
ありがとうございます。
まず、ベースとして、日本の場合、例えばアメリカに比較して考えますと、余りパニックになり過ぎないということは必要なんだと思います。アメリカは社会が全体的に小さな政府を志向する社会でありまして、日本の方は大きな政府を志向する社会かと思います。それですので、アメリカに比べてより福祉重視ということが基底にあると思いますので、経済的な不平等はアメリカに比べると表出しにくいというのが基底にあります。
他方で、経済的な不平等が拡大してきたことは間違いがなく、高橋先生がおっしゃるように、ナラティブの面でもそれを克服していかなければならないと思…
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高橋光男(公明)
ありがとうございます。
まさに私も、対話、一対一といいますか、このフェース・トゥー・フェースの対話の重要性、大変感じているところでございまして、そこで、相良参考人、最後お伺いしたいと思うんですけれども、その対話外交の象徴的な場が国連であるわけで、先ほども越智先生からも御質問あったかと思いますが、やはり国連は、ただ、今本当に機能不全といいますか、限界にもう直面しているのも事実なわけでありますけれども、そうした中で、やはり我が国としてどのようにこれを改善していくために働きかけていくべきか、これは、様々なフォーラムがあると思うので、一面的に政治的なフォーラム…
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