非常に面白い、興味深いテーマなんですけれども、まず、NATOというのはこれは地域同盟でして、条約上にもう欧州大西洋って書いてありますから、もし本当にアジアの国が入るとなれば、当然、条約改正が必要になってきます。
ただ、例えばナイン・イレブンがあった頃とか、先ほど申し上げましたように、NATOによる平和、つまり集団防衛だけじゃなくて、危機管理や協調的安全保障というふうに幅を広げた時代に、ブッシュ政権ですね、ブッシュ政権においてグローバルNATOということが構想された時代があって、もうアメリカとか、ごめんなさい、日本とかオーストラリア入れればいいじゃないかと。入れて、それでいろんなテロ戦にも貢献してもらうという、そういう考え方もありだろうという柔軟な考え方が提唱された時期もあります。
しかし、それは結果的には、今日のロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかですけれども、やっぱりヨーロッパにより大きな現実的な目の前にある脅威がある以上、アジアに関わっている暇はないという形で、一旦はこれは小さくなっていったんですが、それがまた今、やっぱり、でも中国の問題もあるよねと、北朝鮮の問題もあるので、アジア、インド太平洋との関連で重要だよということで出てきています。
言ってみれば、グローバルNATOというのはバージョンワンなんですけど、今問題になっているアジア版NATO、あるいはアジア版安全保障協力というのは、そのグローバルNATOのような直接入るんではなくて、NATOという地域同盟と、それからインド太平洋において何らかのグループをつくって、そことが有機的に様々な分野で協力をし、協力の分野を拡大し、そして深化するという、そういう方向性の方が現実的ではないかというのが私の最後の趣旨で、それが例えば、今NATOと日本の間で行われている日・NATO協力、これがその一つの大きな柱だと思いますが、その中に具体的に、IP4という形で、インド・パシフィック4という形で個別的協力というのを去年から始めていて、四年計画で今やっているんですけど、二十六もの分野で協力することになっていて、こういう実務協力をまずしていって、そして多国間協力のマナーを日本も学んで、かつ、何か分からないけどNATOという多機能同盟という協力をしていることがその周辺国にとってはやや不安になりますよね。それが抑止力にもつながりますし、逆に仲間を呼んでいく、そういうポイントにもなると思うんです。結節点にもなると思うんです。
今のところ、入っているのは韓国、オーストラリア、ニュージーランドですけど、もしかしたら、フィリピンとかインドネシアとかも将来そういう枠組みに入ってくるかもしれませんし、余り集団防衛の色を出し過ぎると多分誰も入ってこないので、だから看板はなるべく広めにして、そして実務協力を中心に始めて、そしてそれをやりながら少しずつその経験を基に協力関係の拡大と深化を行うと、こういうイメージが私のアジア版NATOというか、グローバルNATO二・〇というイメージだというふうに御理解いただければと思います。
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高橋光男(公明)
終わります。
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猪口邦子(自民)
それでは、梅村みずほ君。
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梅村みずほ(維新)
日本維新の会の梅村みずほと申します。
三人の参考人の先生方、本日は本当にありがとうございます。ロシア、ウクライナの状況の再現が日台でも起こり得るというような日本的な見方ができる、そしてまた、一方で、今、間もなく三年を迎えようとしているこのウクライナ戦争に対して私たちが何ができるのかという、この二点を非常に強く考えさせられた時間でした。
その中で、まずは広瀬参考人にお伺いをしたいと思うんですけれども、我々も、安全保障を考えるとアジア版NATOという考え方はあってもいいという議論と、そもそもこの核を持っている国がないアジアでどのように、どういった枠組みで…
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- (上の発言)
37広広瀬佳一防衛大学校人文社会科学群教授
非常に面白い、興味深いテーマなんですけれども、まず、NATOというのはこれは地域同盟でして、条約上にもう欧州大西洋って書いてありますから、もし本当にアジアの国が入るとなれば、当然、条約改正が必要になってきます。
ただ、例えばナイン・イレブンがあった頃とか、先ほど申し上げましたように、NATOによる平和、つまり集団防衛だけじゃなくて、危機管理や協調的安全保障というふうに幅を広げた時代に、ブッシュ政権ですね、ブッシュ政権においてグローバルNATOということが構想された時代があって、もうアメリカとか、ごめんなさい、日本とかオーストラリア入れればいいじゃないかと。入れて、それでいろんなテロ戦にも貢献してもらうという、そういう考え方もありだろうという柔軟な考え方が提唱された時期もあります。
しかし、それは結果的には、今日のロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかですけれども、やっぱりヨーロッパにより大きな現実的な目の前にある脅威がある以上、アジアに関わっている暇はないという形で、一旦はこれは小さくなっていったんですが、それがまた今、やっぱり、でも中国の問題もあるよねと、北朝鮮の問題もあるので、アジア、インド太平洋との関連で重要だよということで出てきています。
言ってみれば、グローバルNATOというのはバージョンワンなんですけど、今問題になっているアジア版NATO、あるいはアジア版安全保障協力というのは、そのグローバルNATOのような直接入るんではなくて、NATOという地域同盟と、それからインド太平洋において何らかのグループをつくって、そことが有機的に様々な分野で協力をし、協力の分野を拡大し、そして深化するという、そういう方向性の方が現実的ではないかというのが私の最後の趣旨で、それが例えば、今NATOと日本の間で行われている日・NATO協力、これがその一つの大きな柱だと思いますが、その中に具体的に、IP4という形で、インド・パシフィック4という形で個別的協力というのを去年から始めていて、四年計画で今やっているんですけど、二十六もの分野で協力することになっていて、こういう実務協力をまずしていって、そして多国間協力のマナーを日本も学んで、かつ、何か分からないけどNATOという多機能同盟という協力をしていることがその周辺国にとってはやや不安になりますよね。それが抑止力にもつながりますし、逆に仲間を呼んでいく、そういうポイントにもなると思うんです。結節点にもなると思うんです。
今のところ、入っているのは韓国、オーストラリア、ニュージーランドですけど、もしかしたら、フィリピンとかインドネシアとかも将来そういう枠組みに入ってくるかもしれませんし、余り集団防衛の色を出し過ぎると多分誰も入ってこないので、だから看板はなるべく広めにして、そして実務協力を中心に始めて、そしてそれをやりながら少しずつその経験を基に協力関係の拡大と深化を行うと、こういうイメージが私のアジア版NATOというか、グローバルNATO二・〇というイメージだというふうに御理解いただければと思います。
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梅村みずほ(維新)
ありがとうございます。
仲間を探すというのはとても重要だと思っていまして、アジアと一言に言っても中国からインフラ整備で恩恵を受けている国々もあれば、様々な温度差というのがありますので、引き続き私も考えてまいりたいと思います。ありがとうございます。
続いて、小泉参考人にお伺いしたく思います。
対ウクライナ政策についての提言という最終ページを読ませていただきまして、そこに民生援助の継続という項目、三ポツ目に同時に汚職・不正対策を徹底するというところがございます。この長期にわたる戦禍の原因は、やはりヨーロッパ側がずずいともう一歩前に出てこれなかった、これ…
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39小小泉悠東京大学先端科学技術研究センター准教授
ありがとうございます。
まず、ヨーロッパが前に出てこられなかった大きな理由は、やはり汚職というよりは核だと思うんですね。ウクライナに深刻な汚職であったりとか二重経済があったりとかということはみんな知っているわけですよ、旧ソ連の国々にみんな共通する宿痾で、その中でウクライナはまだましな方というか、EUに入らなきゃいけないので改善しようとしている方なわけですよね。
あとは、もう一個言うと、汚職である腐敗であるといっても、じゃ、ジャベリンを渡したらそれがどこかの国に横流しされちゃうとか、そういうレベルの腐敗ではないので、NATOが出ていけなかった理由は、や…
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梅村みずほ(維新)
ありがとうございます。
最後に、酒井参考人にお伺いしたいと思います。ありがとうございます。
小泉参考人もジャングルのおきてを許すのかというような言葉が資料の中にありましたけれども、この普遍的価値というものが崩れようとしているところを何とか食い止めなくてはいけないというふうに思っております。
その中で、やはり、トランプさんが少々力業でもこの戦争を終わらせてくれるならというふうに引っ張られないことが非常に大事であり、やはり酒井参考人もおっしゃったように、きっかけはどうであれ、してしまったことに対してICJやICCというものを使って適正な裁きが行われると…
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