佐藤丙午拓殖大学教授

2025年2月12日・第217回国会 参議院 外交・安全保障に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 87 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

私はそんな、政府の微に入り細に入りの細かい情報を存じ上げているわけではございませんので、極めて一般論として申し上げたいと思いますけれども、外交においては相手に対してどういうメッセージを発するかというのが極めて重要でございます。

外交においては、これは戦争、外交と戦争を対置させる主張もありますけれども、私はそれは正しくないと思っておりまして、やはり国際社会の中における外交というのは極めて重要な手段だと思っております。第一義的に考えるべき手段だと思っております。

しかしながら、外交にはその中で交渉をするという局面がありまして、交渉する際には相手に対して何らかの、相手がそのこちらの交渉に乗ってくるための手段というのがございます。恐らく、軍事力をプレーンに評価するとすれば、その外交の手段として軍事力というのが存在するんだというふうに思っております。

その観点から考えていきますと、先ほどおっしゃったように、全国的に演習が行われ様々な日米協力が強化されるというのは、確かに軍事面から見たときにそれを脅威に思う方がおられるというのは十分理解できますけれども、同時に、そういう形で日本が、日米が準備態勢を取ることによって相手を抑制させるという効果もございます。

その軍事力が相手に対して脅威になるか、そして相手を抑制させるかというのは極めて重要なバランスが必要な作業だと思いますので、当然のことながらそこには、先生がおっしゃったとおり行き過ぎの場合もあれば、若しくはそれが不十分な場合もあると思います。現実に行われている南西諸島における、南西諸島を含めた、鹿児島も含めた、九州地区も含めた防衛力の強化というのが果たして行き過ぎであるのか、それともそれはまだ不十分であるのか、またこれが十分であるのか、そこについては、恐らくある一定の瞬間においてそれが正しい正しくないというのはないと思いますので、常に参議院の中においても、またここの調査会においても検討を加えていただければ有り難いなというふうに思っております。

前後のやりとり

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