木戸口英司 (立憲民主党)

2025年5月27日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第17号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 214 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 226 発言)

立憲民主・社民・無所属の木戸口英司です。

会派を代表して、人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律案に対し、賛成の立場から討論を行います。

AIは、我が国が抱える人口減少などの社会課題の解決や経済の活性化につながる可能性を秘めており、その研究開発、活用を進めることは、我が国の持続的な経済成長と国際競争力強化にとって極めて重要であると認識しております。

一方で、AIの研究開発、活用をめぐっては、ディープフェイクポルノの生成、バイアスによる差別や偏見の助長、個人情報の不正な取扱い、軍事利用の危険性、雇用に与える影響など様々なリスクが指摘されています。

また、本法案は、既存法令による規制を活用しつつ、事業者の自主的な取組を尊重する内容となっており、特に海外事業者の協力を得られない場合等、その実効性に課題も残ります。

さらに、本法案の第八条では、国民の責務として、AI関連技術に対する理解と関心を深めるとともに、国等が実施する施策に協力するよう努めるものと規定していますが、多くの国民がAIに対する不安を抱える中、国民に責務を課すという表現は国民の間に無用の懸念を生じかねず、政府のより丁寧な説明が必要です。

以上のように、本法案には懸念点や課題が残ることから、これまでの質疑を通じ、我が党は、AIが抱えるリスクに対し必要な措置を講じるよう政府に求めてきました。

また、我が国のAIの研究開発、活用の推進が急務となる中において、本法案はAIのイノベーション促進とリスク対応の両立を目指す第一歩となるものであり、その重要性については理解できるものです。

その上で、政府には、これまでの議論を踏まえ、本法案成立後に策定されるAI基本計画や指針、そして各種制度の運用において、国民の権利利益を守り、人間中心のAI社会原則にのっとった対応を徹底することを求めます。

また、本法の基本理念に、AIの研究開発及び活用は我が国及び国際社会の平和と発展に寄与すること、国際的協調の下に推進すること、我が国が国際協力において主導的な役割を果たすこととあり、政府には、その実現に向け、人材の育成を含め、施策の強力な展開を求めます。

我々立憲民主党は、AIをめぐる制度や規制の在り方について、国民の理解と協力の下、時代や状況の変化に応じて果断に見直しを行っていくことをお約束し、賛成討論とさせていただきます。

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