御質問ありがとうございます。
恐らく、どういう措置を制度設計して、それを運用していくかというのは政策の問題だと思いますので、国際法の観点から言えることというのはそれほどないんですけれども、もちろん、例えばイギリスだとか、先制的に予防的にその措置をとるのではなくて、それもあるんだけれども、むしろ起こった後、こちらが危害を加えられた後のことを考えて対処をするんだということを視野に入れた政策を取るという国も幾つかあると思います。それは、その国それぞれの考え方の違いが反映されている、力点の違いというのでしょうかね、というのがあると思うんですね。
日本はその点、本当は全般的にもちろんサイバーセキュリティー能力を向上しなきゃいけないわけですけれども、今回特にここで審議いただいているのは能動的サイバー防御であって、予防的にこちらが危害を受ける前にいろいろなことができないかという点に力点を置いて判断をしているということだろうと思います。
国際法の観点からすると、何度も繰り返し御質問いただいたり、あるいはこちらが答えているように、国際法規則がまだ未整備だったり、あるいはこれから発展途上だという分野であるということは、それはいい意味、いい点と悪い点と両方あるんだろうというふうに思うんですね。つまり、日本がこの法案を成立させて国家実行をつくっていくことによって自らの国益に応じた国際法規則というものを作っていく契機になるという点では非常に重要なポイントではあろうと思いますし、逆に、それはどの国もそういうふうに思っているということもまた言えるわけであって、いずれの国ともやっぱりその点、考え方が抵触する、あるいは考え方がぶつかり合うということはどうしても出てくるだろうと。その中で日本が果たす役割というのを考えていかなきゃいけないという点を抜きにしては政策決定というのはなされないだろうなというふうには個人的には思っています。
諸外国と比べてどの点が日本のそのやり方にいい点と悪い点があるのかという御質問については、私はそこまで申し上げる能力というのは残念ながらありませんので持永参考人の方に渡したいとは思いますけれども、国際法の観点からすると、今申し上げたように、国際法上の根拠がなかなかはっきりしない中で船出をしていかなきゃいけないこの法とその実行をどういうふうに動かしていくのか、今後のその運用次第で今申し上げたプラスの面とマイナスの面というのが出てくるのではないかというふうには思っています。
以上が私からの答えとなります。
109齋齋藤裕弁護士
ありがとうございます。
今、日弁連の意見書を御指摘いただきましたけど、この十ページの辺りにその関連のところが書いてあるんですけど、三月十九日の衆議院内閣委員会で、飯島審議官の方で、マルウェアの感染を発見し、いまだ発動していないが、C2サーバーと定期的に通信を行っていることが認められるため、攻撃者の意図次第でいつでもサイバー攻撃が行われると認められる場合というのがその無害化措置が行われるケースとして挙げられているわけです。
その注のところに書いてありますけど、中村和彦国際法局長の方の著作を見ますと、自国の重要インフラのシステム内にマルウェアが侵入してい…
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110
井上哲士(共産)
時間ですので。ありがとうございます。
持永参考人、質問できなくて申し訳ありませんでした。
ありがとうございました。
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111
大島九州男(れいわ)
れいわ新選組、大島九州男でございます。本日はありがとうございます。
まず最初に、酒井参考人と持永参考人にお伺いをしたいんですけど、能動的サイバー防御は米国や英国、そしてカナダやオーストラリアなどで既に導入をされており、今般の我が国の制度設計においてもそうした国の制度が参考にされているというふうに思いますが、一方で、ドイツはこれらの国よりも抑制的な考え方であり、アクセス・無害化措置についてはまだ実施していない、あるいはその導入を検討中のようにも伺っていますが、我が国の能動的サイバー防御法案は、それらの諸外国の類似の仕組みと比較してどういう部分が優れていて…
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- (上の発言)
112酒酒井啓亘早稲田大学法学学術院教授
御質問ありがとうございます。
恐らく、どういう措置を制度設計して、それを運用していくかというのは政策の問題だと思いますので、国際法の観点から言えることというのはそれほどないんですけれども、もちろん、例えばイギリスだとか、先制的に予防的にその措置をとるのではなくて、それもあるんだけれども、むしろ起こった後、こちらが危害を加えられた後のことを考えて対処をするんだということを視野に入れた政策を取るという国も幾つかあると思います。それは、その国それぞれの考え方の違いが反映されている、力点の違いというのでしょうかね、というのがあると思うんですね。
日本はその点、本当は全般的にもちろんサイバーセキュリティー能力を向上しなきゃいけないわけですけれども、今回特にここで審議いただいているのは能動的サイバー防御であって、予防的にこちらが危害を受ける前にいろいろなことができないかという点に力点を置いて判断をしているということだろうと思います。
国際法の観点からすると、何度も繰り返し御質問いただいたり、あるいはこちらが答えているように、国際法規則がまだ未整備だったり、あるいはこれから発展途上だという分野であるということは、それはいい意味、いい点と悪い点と両方あるんだろうというふうに思うんですね。つまり、日本がこの法案を成立させて国家実行をつくっていくことによって自らの国益に応じた国際法規則というものを作っていく契機になるという点では非常に重要なポイントではあろうと思いますし、逆に、それはどの国もそういうふうに思っているということもまた言えるわけであって、いずれの国ともやっぱりその点、考え方が抵触する、あるいは考え方がぶつかり合うということはどうしても出てくるだろうと。その中で日本が果たす役割というのを考えていかなきゃいけないという点を抜きにしては政策決定というのはなされないだろうなというふうには個人的には思っています。
諸外国と比べてどの点が日本のそのやり方にいい点と悪い点があるのかという御質問については、私はそこまで申し上げる能力というのは残念ながらありませんので持永参考人の方に渡したいとは思いますけれども、国際法の観点からすると、今申し上げたように、国際法上の根拠がなかなかはっきりしない中で船出をしていかなきゃいけないこの法とその実行をどういうふうに動かしていくのか、今後のその運用次第で今申し上げたプラスの面とマイナスの面というのが出てくるのではないかというふうには思っています。
以上が私からの答えとなります。
113持持永大芝浦工業大学システム理工学部准教授
御質問ありがとうございます。
日本は今のところ欧米と外から見た制度上はほぼ同等のことができるような仕組みになったという点においては、優れているとは言わないまでも同じことができるようになりつつあるというのが私の感覚です。
やはりこれ、ほかの今の現状の法律、法案において優劣、ほかの国と優劣があるかというと、先ほど言ったように枠組み上は優劣は付け難いんですけれども、やはり運用が始まってから日本がどれだけその運用を効率化して適切に対処できるかであったりとか、その対処した後に透明性が確保されているのか、あとは、その対処自身も常に技術的に革新的なものを採用してい…
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114
大島九州男(れいわ)
齋藤参考人、今の質問の中で、懸念点と私がこういうふうに思っている部分で何か御意見ありますか。
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115齋齋藤裕弁護士
ごめんなさい、懸念点というのは。この法案についての懸念点ということでしょうか。
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