伊藤豊金融庁監督局長

2025年5月13日・第217回国会 参議院 財政金融委員会 第11号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 40 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 110 発言)

お答えを申し上げます。

犯行の手口につきましては金融庁として全容を把握しているわけではございませんけれども、証券会社からの報告などを踏まえますと、第三者が何らかの手段により顧客情報、口座のログインIDやパスワードなどですけれども、これを窃取し、勝手に口座内の株式の売却等を行い、その売却代金等で国内外の小型株等を買い付けるというものと推察されます。

被害の状況でございますけれども、金融庁では、ウェブサイトで注意喚起を行うとともに、証券会社からの報告を受けて被害状況を公表しておりまして、四月三十日時点、これは五月八日にインターネット、ホームページ上で公表しているものでございますけれども、不正取引が発生した証券会社数は九社でございますが、その後、加えて三社、この被害を公表しておりまして、足下ですと十二社でございますけれども、不正アクセス件数が六千三百八十件、不正取引件数のうち売却金額は千六百十二億円、買い付け金額は千四百三十七億円となっているところでございます。

対策、対応の進捗でございますけれども、証券会社におきましては、被害の拡大防止に向けた取組として、顧客への注意喚起のためにウェブサイトを大きく変更し、顧客に対しログイン時のセキュリティー対策の強化を求めるメッセージを発信するなどの対応を取っているところでございますし、日本証券業協会におきましても、多要素認証の設定必須化を決定した証券会社の公表、顧客へ一定の補償を行う方針を証券会社十社と申合せをした旨の公表などの対応を行っているところでございます。

金融庁といたしましては、引き続き各証券会社に対し顧客に対するセキュリティー対策の要請や丁寧な顧客対応を行うよう求めていくとともに、業界団体と緊密に連携し、不正アクセス防止対策を始めとするインターネット取引におけるセキュリティー水準の向上を図ってまいりたいと考えているところでございます。

前後のやりとり

36の発言を見る

44の発言を見る

顔写真の出典(Wikimedia Commons、4件)