石破茂 (自由民主党)内閣総理大臣

2025年6月12日・第217回国会 参議院 厚生労働委員会 第21号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 206 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 255 発言)

猪瀬委員の御所論にはいつも感銘を受けることが多いところであります。私も、三十年前からずっと委員の御著書を読ませていただいて勉強させていただいておるところでございます。

その上でのお尋ねでございますが、在職老齢年金制度は高齢者の就業意欲を阻害するんだと、そういう御指摘もあったことから、今回の法案では、現役世代の収入水準や高齢者の就労実態等に照らしまして、年金の減額を行う水準を今の五十万円から六十二万円と、このように緩和する見直しを行ったところでございます。

これで高齢者の方々の就業行動に関する変化がどうなるのか、これあらかじめ見込むのは難しいのですが、今回の法案では、支給停止の基準額を平均的な五十代の賃金に年金収入を足し上げた水準に見直すということで、就労促進効果が一定程度あるものと考えておるところでございます。

委員がおっしゃいますように、制度の廃止を政治決断すべきという御指摘はあるのでございますが、今回の改正の経緯あるいは就業に与える影響、今後の給付水準等につきましてよく検討はする必要があると思っております。今後の在職老齢年金制度の在り方について、今回の改正の結果を踏まえて引き続いて議論を深めてまいりたいと思います。

委員の御所論に説得力があることも私よく承知をいたしておりますが、実際これを行った場合にどうなっていくのかということを見極めるというスタンスに現在私としてはおるところでございます。

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