黒田忠広熊本県立大学理事長/東京大学特別教授

2025年4月17日・第217回国会 参議院 経済産業委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 67 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 221 発言)

礒崎委員、大変重要な質問をいただきまして、ありがとうございます。

ダイバーシティーが重要だということを先ほど申し上げました。そういう意味でいうと、本来は、文系、理系と分けて理系が働く職場なんだというのも考え直す時期にはあると思います。

工場の中はもうデータサイエンティストを求めているという話を先ほどしました。実際に工場を運営している、あるいは研究をしている人たちが集まる学会に行っても、一昔前までは物理の話をしていました、微細な物理の話をしていましたが、最近ではビッグデータをどう分析するかという話をしています。

時代とともに必要な人材というのはこのように変わっていくわけであります。したがって、アカデミアも柔軟にそういう時代の求める、あるいは次の時代が求める人材はどういう人材であるかという観点からそういう必要な人材を育成していくということが物すごく重要なことだろうと思います。

委員の御質問からは少し外れるかもしれませんが、先ほど小池参考人が、いつ職業決めるのか、若いときなんだと、だから若いときからそういう教育は重要なんだと、これも重要なポイントだと思います。

一方で、職業というのはいつでも変えられるんだと、三十代になって、四十代になって、ああ、こっちの職業、自分はこれからやろうと、そういう職業選択が何度もできる時代に入ったのも事実であります。したがって、そういう観点からリスキリング、学び直すという場を提供するということも重要なんだろうと思います。

先ほど、古賀委員のお膝元の福岡、ここには福岡半導体リスキリングセンターというのが二年ほど前にスタートいたしました。これは大変うまくいっておりまして、現在四十、これデジタル技術を使いますので、福岡に来なくても全国からアクセスしてそのリスキリングの教育を受けることができるんですけれども、これが今四十の都道府県からアクセスをいただいています。ほとんど全国からアクセスをいただいて、六百を超える企業から三千人を超える人が受講していると。ラピダスさんもこれを受講されるということが決まっています。

重要なのは、中小企業で働く皆さんはそんなまとまった時間を使って学び直すというのは難しいので、仕事の休み時間だとかそういう時間を使いながらデジタル技術を使って学ぶ、そこで必要な経費を福岡県は助成一〇〇%しています。そして、この試みは非常にいいということで、この試みが他県に今広がっているわけであります。こうした、アカデミアだけじゃなくて地域が一体になって、そして学生のときだけじゃなくて三十、四十になってもリスキリングできる、そういう国というものを全体でつくっていくというのが重要だと考えています。

以上です。

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