中裕伸内閣府食品安全委員会事務局長

2025年3月13日・第217回国会 参議院 環境委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 55 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 197 発言)

御指摘の団体による論文の差し替えをされているのではないかというふうな点について、我々の具体的な手続について少し丁寧に説明させていただければというふうに思います。

食品安全委員会においては、PFASのような汚染物質についてリスク評価をする際には評価の根拠となる文献の収集が必要となります。その際、最新の科学的知見を網羅的にカバーするため、まずは論文データベースから適切な検索条件で広めに検索することとなりますが、この時点では数千に及ぶ文献が対象となり、その全てについて本文を入手して精査することは合理的ではなく、また実質上不可能でございます。このため、入手可能なアブストラクトと呼ばれる要約によって評価に必要と思われるものを抽出して、これらに限定して本文を入手する、こういった第一段階の作業を行っております。そして、通常このような作業は外部委託によって行っているところでございます。

その後、実際に評価を担当する専門調査会やワーキンググループの専門委員が各専門分野ごとに担当し、第一段階で抽出された文献の本文を精査して、改めて評価に必要か否かの判断をするプロセスがあり、その中で、文献の品質に疑義があるもの等を除いたり、あるいは専門分野ごとに評価に必要な文献で抜けているものを補うといった形の作業が行われております。先ほどのレポートにおいて差し替えとされているということについては、ここの過程で大分論文が入れ替わっていること、入れ替わったというところでございます。

実際に、このような二段階の過程を経て、今回の評価において必要不可欠であった米国のEPAやヨーロッパのEFSAなどの最新のリスク評価に用いられた科学的根拠が追加されたり、あるいは我が国における非常に重要な疫学調査である北海道スタディの結果に関するもの、こういったものが文献リストに加えられたというところでございます。

このようなプロセスは、決して恣意的なものではなく、食品安全基本法に規定される最新の科学的知見に基づいて客観的かつ中立的に食品健康影響評価を行うために必要不可欠の手続であったというふうに考えております。

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