江口有隣警察庁刑事局組織犯罪対策部長

2025年2月27日・第217回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 218 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 347 発言)

お答えを申し上げます。

今御指摘をいただきました特殊詐欺などにつきまして、今、警察のみならず、政府を挙げて取り組んでいる、こういう状況にあるところでございます。

また、今御指摘をいただきました案件につきましては、今般、タイ当局によりまして二人の高校生が無事に保護をされ、両名が滞在していた拠点は、いずれもタイとの国境近くのミャンマー国内にあるというふうに認識をしているところでございますが、ミャンマーの政治的な情勢等から現地当局を通じての把握というのが容易ではないという状況にございますので、警察といたしましては、事件捜査における関係者の供述などを通じまして状況把握に努めているところでございまして、この拠点につきましては、日本国内に対する特殊詐欺等の拠点になっている、あるいは、ほかにも日本人が滞在している可能性があると見ているところでございます。

また、拠点の運営には外国人の犯罪組織が関与しており、また、高校生はオンラインゲームあるいはインターネットを通じて知り合った人物からタイへ出国することを誘われたというようなことなどから、日本人の関与もうかがわれると見ているところでございます。

警察といたしましては、この事案につきましては更なる実態の把握ということに努めていきたいと考えておりますが、この件に関します対策ということでございますけれども、警察では、若年層も念頭に、海外でもうかる仕事があるなどと誘われて海外に渡航し特殊詐欺等の犯罪に加担させられた事例を取りまとめた資料をこの度新たに公表いたしまして、警察への相談を呼びかけるなど、注意喚起を行っているところでございます。

また、この種の事案を含めまして、子供が犯罪に巻き込まれるきっかけとなり得るオンラインゲームに関しまして、オンラインゲーム特有のリスクなどについても注意喚起などの取組を行っているところでございます。

さらに、昨年の十二月に犯罪対策閣僚会議におきまして決定をされました緊急対策に基づきまして、特に若者を対象に広報啓発に取り組んでいるところでございます。

具体的には、SNS等において、犯罪実行者募集に応募する可能性がある者などに対しまして、いわゆるターゲティング広告によりまして注意喚起を行っております。また、明日から首都圏の繁華街など若者が多く集まる地域においてアドトラックを巡回させまして、このような募集に応じないよう呼びかけを実施することとしているところでございます。

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