私ども日本銀行は、二%の物価安定の目標の下で、その持続的、安定的な実現という観点から金融政策を運営しております。
現在、物価上昇率は、委員御指摘のように、二%を上回って推移しております。これは、これも委員御指摘のように、食料やエネルギー価格の上昇といったコストプッシュ要因による面が大きいと思っております。もちろん、これが国民に多大な負担をおかけしているということは認識しておりますが、私どもは、このインフレの部分は年央、年末にかけて低下していくというふうに考えております。
他方、私どもが目指していますのは、賃金のしっかりとした上昇を伴いつつ物価が緩やかに上昇する姿でございます。そのために、現時点では、基調的な物価上昇率が二%に向けて徐々に高まっていくよう、緩和的な金融緩和を維持することを通じて経済活動をサポートすることが必要と考えております。
基調的な物価上昇率については、今のところまだ二%を少し下回っているということで、こういう考えでございます。
その上で、昨年来、経済、物価情勢を点検しながら緩和度合いを調整してきているところでございます。
200
源馬謙太郎(立憲)
ありがとうございました。しっかり検討していただきたいと思います。
終わります。
この発言のページ
201
安住淳(立憲)
この際、階猛君から関連質疑の申出があります。長妻君の持ち時間の範囲内でこれを許します。階猛君。
この発言のページ
202
階猛(立憲)
立憲民主党の階猛です。
本日は、三十分間の時間を使いまして、物価高と百三十万円の壁についてお尋ねしていきたいと思います。
建設的な議論を行っていきたいと思いますので、是非総理にも簡潔明瞭な答弁をお願いしたいと思います。
早速、パネル一を御覧になってください。「進行する「生活直撃インフレ」」と題しましたけれども、二〇二〇年頃を境にして、生活に欠かせない食料やエネルギーの値段が上がり始めました。最近は生鮮食品の値段も急上昇して、生活を直撃しています。多くの国民は、こうした生活必需品の値段を下げてほしいと願っていると思います。
一方で、政府は、昨年来、…
この発言のページ
- (上の発言)
203植植田和男日本銀行総裁
私ども日本銀行は、二%の物価安定の目標の下で、その持続的、安定的な実現という観点から金融政策を運営しております。
現在、物価上昇率は、委員御指摘のように、二%を上回って推移しております。これは、これも委員御指摘のように、食料やエネルギー価格の上昇といったコストプッシュ要因による面が大きいと思っております。もちろん、これが国民に多大な負担をおかけしているということは認識しておりますが、私どもは、このインフレの部分は年央、年末にかけて低下していくというふうに考えております。
他方、私どもが目指していますのは、賃金のしっかりとした上昇を伴いつつ物価が緩やかに上昇する姿でございます。そのために、現時点では、基調的な物価上昇率が二%に向けて徐々に高まっていくよう、緩和的な金融緩和を維持することを通じて経済活動をサポートすることが必要と考えております。
基調的な物価上昇率については、今のところまだ二%を少し下回っているということで、こういう考えでございます。
その上で、昨年来、経済、物価情勢を点検しながら緩和度合いを調整してきているところでございます。
204
石破茂(自民)内閣総理大臣
安定した物価の上昇というものは必要だと思っております。
しかしながら、安定して物価が上昇しながら、それを上回る賃金上昇というものも併せて実現していかなければなりません。物価が下落し続けるというデフレの状況は、決して好ましいものではなかったというふうに私は思っております。
この発言のページ
205
階猛(立憲)
安定したという枕言葉はつきますけれども、結局、物価上昇を目指しているわけですよね。これが果たして国民感覚に合致するのかどうかということで、パネル二をお願いします。
これは、「円安が物価を押し上げ」という表題をつけております。物価を押し上げている大きな要因は円安であると、かねがね申し上げてきました。二〇二〇年を一〇〇とした上昇の度合いを見ますと、気候変動やウクライナ戦争もあって、青い線の輸入物価が二五%弱上昇。ただし、これは、ドルなどの輸入元の通貨で見た場合です。円安によって、日本が輸入するときに支払う価格は緑の線で、六三%も上昇しました。その結果、赤い…
この発言のページ
206植植田和男日本銀行総裁
私どもは、金融政策運営に当たって、為替レートを特定の水準に誘導するというような政策はしてございません。ただし、為替レートの変動がインフレ率に様々な影響を与えるということは十分認識してございます。
そういう認識も踏まえた上で、二%の物価安定目標の持続的、安定的な実現という観点から、適切に政策を運営してまいりたいと考えております。
この発言のページ